点滴と同じ成分?!だれでもつくれる砂糖不使用カンタン甘酒
点滴と同じ成分?!だれでもつくれる砂糖不使用カンタン甘酒

2018.03.3

点滴と同じ成分?!だれでもつくれる砂糖不使用カンタン甘酒

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まいど!ゆーきです。

今、巷で密かに人気を呼んでいる発酵食品「甘酒(あまざけ)」。

甘酒は米や米こうじ、酒粕などでつくる伝統的な甘味飲料のひとつ。酒、とは言うもののアルコール分はほんのわずかで、市販されているものはほとんどが「清涼飲料水=ソフトドリンク(アルコール分1%未満)」に分類されています。だから、子どもでも飲めるわけですね。

甘酒が身体に良い、ということは昔から経験的に知られている“常識”らしく、疲れや風邪を癒し夏バテにも効くことから、俳句の世界では夏の季語にもなっています。「飲む点滴」とも呼ばれ、現代の栄養学的にも非常に優良な栄養バランスをもつ食品としてテレビや雑誌でも注目されているようです。

そうはいっても、ハイテクな工場で精製されたサプリメントや数多の健康食品がマーケットにひしめくこのご時世に、なぜ超ローテク飲料である甘酒が流行っているのか。

ということで、今回は甘酒特集いってみましょう。

甘酒の成分は点滴と同じ!ビタミン、アミノ酸、食物繊維まで!

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甘酒に含まれる栄養分はどうやら、「なんとなくカラダにイイかも」というレベルを超えているらしいのです。

まずはブドウ糖(グルコース)。お酒造りでは麹菌がつくりだす酵素(こうそ)を利用し、原料である米に含まれるデンプンをブドウ糖に分解しています。アミラーゼという酵素を主に利用するのですが、この酵素は人間の唾液や胃液にも含まれています。要は、消化が必要ない状態のエネルギー源、つまりブドウ糖をそのまま体内に摂取できるというわけです。

また、ビタミンB群、アミノ酸、ミネラル、葉酸なども含まれており、まさに疲れた身体を癒してくれる「飲む点滴」なのです。

女性に嬉しい効果も。中でも注目したいのが「不溶性食物繊維」と「レジスタントプロテイン」。

不溶性食物繊維とはその名の通り水に溶けない食物繊維のことで、腸内環境の改善とデトックス効果が期待できます。胃や腸で水分を吸収し大きく膨らむことで便のかさ増しや、腸を刺激してぜんどう運動を活発にし、便通を促進します。体にとって有毒な、ダイオキシンなどの物質を排泄するデトックス効果も。

またレジスタントプロテインは消化酵素による分解を受けにくく栄養源として吸収されにくいたんぱく質です。酒粕に含まれるレジスタントプロテインは脂質を吸着させてそのまま体外に排泄されるため、コレステロール低下作用や肥満抑制作用等の効果が期待できます。

これらは酒粕に多く含まれる成分です。最近は“オール麹”の甘酒ばかり推奨されていますが、酒粕をある程度加えた甘酒をぼくはおすすめしています。味覚的にも引き締まります。

甘酒はだれでもつくれるから、イイんだ!

そんなこんな、甘酒の健康に良いとされる効果がさまざまなメディアで取り上げられ、全国の酒蔵や飲料メーカーから甘酒商品が発売されています。妊婦さんやダイエット中の女性に大人気で、スーパーやコンビニでもよく見かけるようになりましたよね。

冒頭で、なぜ甘酒が流行っているのか、ということを書きました。

どれだけ身体に良いのか十分わかったけど、サプリメントとか健康食品・飲料だってたくさんある。わざわざ甘酒でなければいけない、ということはありませんよね。

ぼくが思うに、甘酒のイイところは「だれでもつくれる」ということです。砂糖を使わず、当然、何も添加物や専用の機械を使わずに、米こうじと酒粕と鍋だけで甘酒をつくることができるのです。

【砂糖不使用】甘酒のつくり方

〈材料〉約4合分(720mlくらい)

・水……500ml

・米こうじ(乾燥)……150g

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・酒粕(板粕が望ましい)…100g

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〈用意するもの〉

・鍋

・タオル

・鍋がすっぽり入るビニール袋

米こうじは予め冷凍させておきます。まずは鍋に水300mlを入れ、火にかけます。沸騰したら火を止め、冷凍したままの米こうじを投入し、軽くほぐれるまで待ちます。米こうじは酵素さえあれば良いので、米粒の形が崩れてしまっても全く問題ありません。ここまでで温度は下がりますが目標は60℃くらいです。

ある程度お湯と米こうじが馴染んだら、フタを閉め、鍋ごとタオルに包みビニール袋に入れ、しっかりと密封して常温で一晩放置します。

この時間が大変重要で、この一晩の間に酵素が作用し、砂糖なんか全く要らないくらいあまーい「甘酒のもと」ができあがります。ポイントは「60~40℃くらいの温度をいかに長く保つか」です。酵素は40℃前後で一番働くといわれています。保温する前に冷めてしまうとこの温度帯がキープできません。沸騰したお湯に冷凍米こうじを入れてから、いかに手早く保温するかがポイントでしょう。ちなみに、使わない炊飯ジャーが空いていれば、「保温」モードで活用するもの便利です。

一晩経ったら、酒粕100gと水200mlを別の鍋に入れて、沸騰させます。酒粕はペースト状の「練り粕」ではなく、板状の「板粕」「バラ粕」が望ましいです。板粕の方が味わいがあっさりしていて、何より香りが良いからです。吟醸酒粕なんて使ったら、贅沢なおいしい甘酒になるでしょう。

酒粕の塊が溶けてなめらかになったら火を止めて、水と米こうじでつくった「甘酒のもと」を投入し、しっかりと混ぜ合わせます。その後再び火をつけ、焦がさないよう弱火でグツグツと煮込みます。この時、沸騰させなければ酵素が活きたままの甘酒になります。ただ、日持ちがしないのでお好みで調節してください。

ひと通り温度が上がり中身が馴染んだら完成です。カンタンですよね。

できあがった甘酒はジャム瓶などに詰め替えて冷蔵庫で保管してください。おおよそ1週間は大丈夫です。

一度に大量につくる場合は、ジップロックに小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。

甘酒はちょっと飲めばいい

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健康に良いからと言って、脅迫的にたくさん飲みまくるのはおすすめしません。

なぜかというと、吸収効率の良いブドウ糖の過剰摂取は血糖値の上がりすぎにつながります。血糖関係の疾患を持っている人は特に要注意です。

一度に飲む甘酒の量は40~60mlくらいで十分です。もし味に飽きてしまったら、豆乳や牛乳、オレンジジュースなどで割ってみるのもおすすめ。また、砂糖の代わりにお菓子つくりに使ったり、料理にひとさじ加えると砂糖とは違う味の深みがでるでしょう。

 

というわけで、だれでもつくれる「甘酒(あまざけ)」の効能とつくり方をご紹介しました。

ぜひ、日本伝統の飲む健康食品、一度は試してみてはいかがでしょうか?

では。

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平井佑樹 HIRAI YUKI

岩手県最古の酒蔵、菊の司酒造16代目蔵元(予定)。
地元盛岡で生まれ育ち、明治大学を卒業後ブーメランで蔵入り。
日本酒「菊の司」「七福神」の他にオリジナル「平井六右衛門」を醸してます。
1991年10月12日生まれ。たまの休日はデジイチさんぽ。

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