
2019.12.31
こんにちは!まっさんです。
12月の暮れとなるとやはり寒さがぐっと増してきますね。こうなると、日本酒はいよいよ寒造りの季節へと突入していきます。一年でもっとも寒い時期に仕込まれる寒酒は雑菌の繁殖も抑えられることから品質の良いお酒ができるといわれています。
今年も残すところあと僅か、何かと忙しいこの時期です。「令和初」の年末年始と言われると何かソワソワしてしまうのは私だけでしょうか…。
ところで、皆さんは新年を迎える準備はお済ですか?
新しい年の始まり、昔から日本の文化では、お正月は歳神様をおもてなしする特別な日としています。各家庭に降臨する神様が一年の幸福をもたらすとされており、五穀豊穣や子孫繁栄などもそのひとつです。ですから、年末は神棚を綺麗に掃除してお札やお供えものなどを準備する必要があります。何をお供えして、それにはどんな意味があるのか?なんてことを今回はご紹介しながら進めていきたいと思います。
なぜなら……
神様とお酒が密な関係であるからです。
酒屋やスーパーなどの量販店で一度は目にしたことがあるかもしれません。読み方は(ごしんしゅ)・(おみき)と二通りです。この御神酒は神饌(しんせん)には欠かせないものとされています。
神饌とは日本の神社や神棚に供える酒食(しゅし)。無病長寿を願って飲む「お屠蘇(おとそ)」とは違い、神様に献上するものをさします。日本古来から人々は神様にお供えしたものには、その霊力が宿ると伝えられていました。霊力が宿ったお酒は御神酒となり、それを私たちが頂くことで神様の力を体内に入れるという考えなのです。
私の自宅には、神棚がありません…。
という家は意外と多いと思いのではないでしょうか。ましてや、一人暮らしや賃貸暮らしとなれば、置くことは難しいところ。
それでも、
神様のお力を頂きたい!日本の習わしを理解したい!
という私を含め、神棚を持たない方々のために、ひとつ考えてみたところ。
神々を祭る神社が私たちの身近にあるではないかと!
日本には約10万社あまりの神社があるといいます。これは日本国内の主要コンビニ店舗数の約2倍相当です。信じがたい事実ですが、これほどまでに多いとは正直驚きです。話を巻き戻し、私が考えたことを申しますと、元々神社では毎朝、神職が神前にお供え物をします。ということは、私共が神社にお酒を持参し、お参りした後のお酒は御神酒と呼べるのではないか?
さすがに、裏付けがないと遂行はできないので、近くの神社へ確かめに行ってきました。
宮司さん「う~ん・・・・・(5秒の沈黙)。 やはり正式なお祓いを受けてこその御神酒でしょうから、本来の力とは意味合いが少々変わりますね」とのこと。
期待していた答えとは違い、意気消沈している私に、「境内は神聖な場所です。足を運ぶことで心体を清めることができることから、お酒と一緒の参拝は吉ですよ。一番大切なことは神様への尊敬と感謝の気持ちです。」と、とても心強くありがたいお言葉を頂きました。
まさに神です。希望に満ち溢れた私はさっそく、お酒を持って神社へ!
最近、寺社ガールが増えていると話題ですが、この凛とした空気。やはりパワースポットの雰囲気はどこか違いますね!皆さんも初詣はお酒と一緒にどうでしょうか?持っていくならポケットに入る小瓶タイプがお薦めです。
お供えものは神様のお食事です。敬う気持ちがあるからこそ、きちんとしたものをご用意したいものです。今回、私は縁起をかついで「てづくり七福神」を選びましたが、御神酒としてあげるお酒はどんなものが良いのでしょうか??
映画「君の名は。」にも口かみ酒を造るシーンが登場したこともあり、やはり御神酒=日本酒のイメージが強いところですよね。これといって酒類に決まりは無いようですが、お供えものの基本となる「米・塩・水」を原料としている日本酒や焼酎がお薦めです。また、神様からお下がりを頂いて自身も飲むわけですから、やっぱりちゃんとした美味しいお酒を選びたいですよね。
こんなにも長い歴史を経ても尚、「お酒」と「人」が寄り添い続けていることに不思議な力を感じるとともに、どこか少し理解できたような気がします。
「和をもって、酒造りの心とする。」
今後とも日本酒の更なる周知に向けて頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
それでは第12弾!いきます!
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