日本酒の賞味期限は?おいしい保存方法のコツ
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2016.08.23

日本酒の賞味期限は?おいしい保存方法のコツ

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まいど!ゆーきです。

日本酒の保存で困ったことってありませんか。

「日本酒って冷蔵庫に入れなきゃダメ??」

「1年前に買ったお酒、まだ飲める??」

結構な頻度で聞かれるんですよね。お酒って目に見えない微生物たちの力を借りて、絶妙なバランスの上に成り立つデリケートな飲み物です。でも、そもそもアルコールは保存飲料ですから、ポイントだけ押さえて保管できれば、意外と長い目でお酒を楽しむことができるんです。

ということで、今回は日本酒をおいしく楽しむ保存方法のコツをご紹介します。

 

日本酒にとっての一番の敵、それは「光」

日本酒の賞味期限は?おいしい保存方法のコツ

お酒の香味を損ねる一番の大敵は何でしょうか。それは光です。

もちろん、酸化や高温による酒質の変化には注意が必要ですが、光、特に紫外線によるお酒への影響は100%劣化しかありません。「日向香(ひなたか)」といってネギのようなニオイが発生する原因になってしまいます。よく、地酒専門店などで証明を暗くしてあったり、冷蔵庫のライトが消えているのはこれを防ぐためです。明るい棚や、ショーケースの瓶は実はよく見ると見本(空瓶)だったりするのもこのためですね。

日本酒の劣化を防ぎたいならまずは光に晒さないこと。新聞紙などでくるんであげると、ばっちりですよ。

ちなみに、瓶の色も大事だったりします。茶や黒などの濃い色は紫外線の吸収率が良くお酒を守ってくれますが、ブルーや透明などの淡い色の瓶は光に関しては“ザル”です。最近はフレッシュな酒質が流行っているせいか、薄い色の瓶がよく使われていますので、ここも注意したいところですね。

 

日本酒の居場所を決める

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出典:http://wildrover.exblog.jp/m2010-03-01/

よく、整理整頓するために物の居場所を決める、なんて聞きますがお酒も一緒です。

日本酒の居場所として適しているポイントがいくつかあります。

1.暗い場所

しつこいですが、とにかく光が当たり続ける場所は避けましょう。

2.温度変化の少ない場所

もちろんなるべく涼しい方が良いですが、冷蔵庫に空きがないときは温度の変化が少ない場所が望ましいです。

3.湿気がこもらない場所

多湿な場所はカビの発生の原因になります。空間に余裕がない押し入れやシンク下などは要注意。

この3つです。これさえ守れば、経験上その酒が飲めなくなることはまずありません。当然、熟成は進みますが。

それから、生系(火入れしてないお酒)や開封後のお酒はぜったい冷蔵です。このあたりのお酒は「お刺身を扱う」のと一緒ですので、要冷蔵なるべく早めに、がお約束ですよ。

 

日本酒に賞味期限はありません

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これもよくある話、日本酒はいつまでに飲まなきゃならない、という期限はありません。訊ねられても「お早めに」というしかないのです。

なぜかというと、アルコールそのものに消毒作用があることと、お酒には熟成の概念があるからです。同じお酒でも、搾りたてと熟成させた古酒を楽しむことができるのは、日本酒の醍醐味でもあります。

また、日本酒のラベルには「製造年月」表示が義務付けられています。これがちょっとややこしいんです。

製造年月の「製造」っていつのことを指すのでしょうか。お酒を搾った時、瓶に詰めた時、ラベルを貼って商品になった時、出荷した時…??

普通酒の場合、お酒を瓶に詰めた月が製造年月です。

その他の特定名称酒(純米とか大吟醸とか)は冷蔵貯蔵しているものに限り、出荷時が製造年月になります。これは日本酒の熟成の概念が反映されていますね。香りの高いものは瓶に詰めてから熟成させることが多いので、出荷時に「熟成が終わり商品として完成した」とみなしているのでしょう。(ぼくの解釈です)

つまり何が言いたいかというと、製造年月が「2016.8」だとしても、中身が2016年に造られたお酒とは限らないということです。お酒を清潔に詰めていれば、たったの何か月間で飲めなくなるわけがないのです。飲める、飲めないの見極め方は、香りと色です。もし、押し入れの奥から年代物の酒が発見された時、鼻をつく酸っぱいニオイ、ヨーグルトのようなニオイ、白く濁っている場合、赤いオリ(沈殿物)が多い場合は近くの酒屋に相談して処分してください。それでも、健康を害するものはめったにありません。

ぜひ、熟成による味わいの変化も含めて、おおらかに日本酒を楽しんでいただければと思います。

 

いかがでしたか??

お酒は生き物ですので、大切に、長いお付き合いをしていきたいものですね。

では。

 

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平井佑樹 HIRAI YUKI

岩手県最古の酒蔵、菊の司酒造16代目蔵元(予定)。
地元盛岡で生まれ育ち、明治大学を卒業後ブーメランで蔵入り。
日本酒「菊の司」「七福神」の他にオリジナル「平井六右衛門」を醸してます。
1991年10月12日生まれ。たまの休日は少年野球とデジイチさんぽ。
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