
2019.03.15
こんちは!まっさんです。
お風呂って好きですか?
日本人の大半はお風呂好きでしょう。入浴文化の歴史は長く、安土桃山時代に仏教が伝わったと同時に始まったとされています。七病を除き七福を得るなんて教えもあるくらいで、心身ともに人々に癒しを与えてきました。
この、湯舟に浸かるスタイルは日本人だけの特許レベルだと思っていましたが…なんと世界三大美女のひとり、クレオパトラも入浴を好んでいたそうなのです。さらに驚きなのは、その入浴方法。諸説ありますが、ヤギや牛のミルクを入れた「牛乳風呂」や、ゴージャス感たっぷりのバラの花びらを散りばめた「バラ風呂」。とどめは赤ワインで浴槽をピンクに染める「ワイン風呂」まで。現代であれば確実に映えること間違いなしの絵面を、はるか昔から彼女はおこなっていたというのです。
その狙いは「美と健康」のため。
自然由来の成分が、美肌効果やアンチエイジング効果、さらには冷えの解消までと、すべてが計算された入浴方法だったのです。
なんだか、贅沢な気分にさせてくれそうなワイン風呂。気分だけでなく、アンチエイジングまでこなす、一石二鳥の入浴方法なのです。
ワインには、肌のたるみを引き締める効果のあるタンニンや、古い角質を落とし、肌に潤いを与えるファハイドロキシ酸なる成分が含まれています。これらが、入浴によりカラダ全体を包んでくれるとなれば、世の女性は黙っちゃいられないはずです。また、原材料のブドウにミネラルが含まれることから、肌のしっとり効果も期待できます。ワイン風呂で化粧水の使用量が減った。なんて声が聞こえてきそうですね。
大変、お待たせいたしました。日本酒風呂についてのご紹介です。
「日本酒を嗜むひとはお肌がつるつるだね」
なんて聞いたことがあります。なんの根拠があってそんな事を言っていたのかは知りませんが、スキンケアにもってこいのワイン風呂と同様に、日本酒風呂なるものが存在していたのです。
日本酒に含まれる成分には、カラダを活性化するものが意外と含まれていました。
① 血行促進 アルコール成分にはアセトアルデヒドが含まれており、血管の拡張をもたらします。飲酒時はもちろん、鼻で嗅いでも摂取されるもので、入浴時に入れることで、カラダを芯から温め、腰痛・肩こり・冷え性に効果的に作用します。併せて、汗をかくことで新陳代謝が上がり、脂質など毛穴の老廃物を排除することができます。
② スキンケア 日本酒は酸の宝庫です。お酒の味わいにも関わっているこの酸が、スキンケアに良い働きをするのです。代表的なアミノ酸は人のカラダにもあるタンパク質の主な成分です。分子が小さく、肌の奥まで入り込むことができ、肌を柔らかくしてくれます。いわゆる保湿です。フルーツ酸はその通り、フルーツに多く含まれている酸です。乳酸やリンゴ酸もその中に含まれ、肌を柔らかくしつつ、古くなった角質&毛穴汚れを取り除いてくれるのです。
③ 美白・美肌 シミのもととなるのはメラニン色素からきます。日本酒には、味わいの幅に関わるαエチルグルコシドというものが含まれています。この成分が、メラニン色素を抑える働きをするとともに、肌のコラーゲン量を増やす役割があるというのです。プルっとした色白美人を目指す方には嬉しい効能ですね。
④ 老化予防 お酒に含まれるポリフェノールはフェルラ酸という抗酸化物質。日々の生活で無意識に体内へと取り込んでしまう、老化の原因でもある酸化物質(食品添加物・防腐剤など)を分解することが期待できます。
湯舟には、どのくらい日本酒を入れればいいのでしょう?目安として、はじめは2合(360㎖)ぐらいが良いと思います。お酒の量が少なすぎると効能は薄れてしまうのでケチらずいきましょう。お湯加減は、あまり高いとのぼせてしまうので、通常より1度2度温度を下げてもいいかもしれませんね。
お薦めするお酒の種類は「純米酒」。なぜなら、醸造用アルコールや糖類・酸味料などの添加物で伸ばされた合成酒に比べ、効果的な成分が濃いところにあります。
まずは風呂に入る前に、お酒を探しに自宅の冷蔵庫へテクテク。
おっ!!少し前に封を切った300㎖の小瓶があるじゃん!
利き酒した程度で9割残っているから丁度良いし! しかも純米酒!
とくとくとくっと湯舟に投入します。
うむ、ふんわりと日本酒の香りが、嫌なアルコール臭は感じませんね。さらっと手でかき混ぜたぐらいにして、いざ入湯!!
とりあえず、「ぷは~~」となりますわな。
いかんいかん、肌にエキスをなじませることに集中してピタピタと、フルーツ酸が肌を柔らかくしていることをイメージすること15分経過……。
熱いっす。体がポカポカしてきました! (耳が真っ赤)
これは、血管を拡張させる成分、アセトアルデヒドの効能なのか!?汗
さすがに、のぼせそうなので上がりました。おや、おややや!
上がってからの汗が半端ないって!心なしか肌がペトペトするし!もしや、これが保湿ってやつなのか?あくまで個人的な感想ですが、私の肌細胞は活性しました(笑)結果、日本酒に含まれる成分がどのようにカラダに作用するかイメージすることで、楽しくエイジングケアができることは間違いないようです。
エキスを余すことなく浸透させるためにも、湯舟に入る前はカラダを洗うことを忘れないでくださいね。参考までに、今日は120ℓの湯量に300㎖のお酒を使用。およそ400倍希釈となります。
以下の事は、必ず守って入浴を!安全第一です。
持病がある方は要注意
日本酒風呂は、刺激が強い場合があります。病状が悪化する恐れもありますので、控えましょう。
小さな子供はNG
日本酒はアルコールです。嗅ぐだけでも体内に摂取してしまう恐れがあるので、赤ちゃんや小さな子供を入れるのは絶対にダメです!
最近では、日本酒メーカーと共同開発の化粧品などのスキンケア用品を目にすることが格段に多くなりましたね。日本酒に含まれる成分が人体に与える研究は現在も進んでいます。
「酒は百薬の長」と申しますが、飲むばかりではなく、肌においても同じことがいえそうですね。ただし、用量・用法を守ることはくれぐれもお忘れなく。
美味しいお酒を求めるのも良し!
美の追求のお酒を求めるも良し!
日本酒がライフスタイルを彩れる存在になることを願い、今後とも日本酒の更なる周知に向けて頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
それでは、第14弾いきましょう。