2%の奇跡。ウルシの植栽&種蒔きに参加してきました
2%の奇跡。ウルシの植栽&種蒔きに参加してきました

2019.05.2

2%の奇跡。ウルシの植栽&種蒔きに参加してきました

このエントリーをはてなブックマークに追加

RSS

まいど!ゆーきです。

日本を代表する伝統産業のひとつである「日本酒」と「漆」のすばらしい相性をお届けする「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」プロジェクト。そして、中国からの輸入品に圧倒され流通シェア3%の窮地に立たされている国産漆をなんとかして未来へ伝えたい。

いただいた支援は漆の植樹活動や職人育成のためにNPO法人ウルシネクストに寄付し、活用いたします。ご支援のリターン(お返し)として「膠漆の交わり」商品を先行してお得にお届けいたします。

膠漆の交わり_こらむ

 

膠漆の交わりマクアケ_バナー

そんな想いで取り組んでいます。

今回、プロジェクトでも売上の一部を寄付させていただくNPO法人ウルシネクストさん主催の「令和の漆!ウルシの植栽&種まき」に参加してきました。

ウルシの苗木400本を盛岡上米内に植栽

今回の植栽&種蒔きは盛岡市上米内にて実施。4月27日(土)から5月2日(木)までの6日間、天候になかなか恵まれず、実質4日間の植栽でウルシノキの苗木を400本植栽しました。

ぼくは最終日に滑り込みで参加。ラッキーなことに、植栽と種蒔きのどちらも体験させていただくことができました。

DSC_0027

植栽場所に到着。こんな場所です。

思いっきり、山です。

手入れされた杉林が伐採された跡地に、苗を植えていきます。

DSC_0006

近くには春の味でおなじみのこんな植物も。

そうです、こごみ、ことクサソテツですね。

もう、わんさか生えてました。もちろん今回は他人様の土地ですので採ってきませんでしたが、それだけ豊かな土地、ということですね。時期が合えばカタクリなんかも自生しているそう。日当たりも良好で、植栽にはぴったりの場所なのでは。

DSC_0011

はじめに、主催者のひとり松沢卓生さんからのあいさつの後、集まったメンバーひとりひとりから自己紹介タイム。地元の方はもちろんのこと、遠方は静岡県、さらにはゲストとしてアメリカ在住の方まで、16人が集結しました。すごい。

本当に、漆の魅力は深い。

DSC_0013

自己紹介が終わると、植栽の説明がありました。説明はウルシネクスト代表理事の細越確太さんから。

DSC_0016 

シャベルを土にザクっと刺し、グイっと隙間をあけて、サクっと苗を差し、フワっと土をかぶせていきます。それを目印のロープに沿って、1.5メートル間隔で繰り返していくだけ。

とは言っても、なかなか思うようにいきません。

植栽場所は杉の伐採跡地。そこらじゅうに杉の葉っぱやら、枝やら、切り株が散らばっています。重機の「わだち」は固く、地中には石ころも。シャベルで掘り起こすのも結構力が入ります。

ウルシのかぶれるイメージから、なかなか植栽地を探すのもひと苦労だそうです。山をお持ちの方、ぜひご連絡を。

DSC_0018

ウルシの苗木です。これで二年生、つまり種から発芽して2年経った苗木です。

大きさがバラバラですが、これも自然の不思議、種の大きさなどの条件で個体差があるようです。最終日の今日は100本余りを植えていきます。

DSC_0024

二人一組になって、掘る人、苗木を差す人でスタート。経験者の方々を中心に、サクサク進めていきます。

DSC_0038 DSC_0047 DSC_0045 DSC_0050

中にはお子さん連れの姿も。一生懸命、ウルシを植えていました。

ちなみに、体質にもよるそうですが、ウルシは傷ついた根っこや樹皮から染み出る樹液に触れると最もかぶれやすいそうです。ウルシの木自体はそんなに珍しい植物ではなく、じつはその辺に自生していたりします。生えてるだけではそんなに害はないみたいなので、山をお持ちの方、ぜひご連絡を。

DSC_0054

人数がそろっていたこともあり、かなり作業がはかどったそう。2時間ほどで用意された苗木をすべて植え、4日間で400本のウルシ植栽が完了しました。

これが順調に育って5年後、開発中の新技術によって樹液を採取します。

1本のウルシの木からとれる樹液はおよそ牛乳瓶1本分なので200ccほど。今回植えた400本で80リットルくらいの漆液です。まだまだ足りない、とは言われつつも充実感に笑顔な参加者のみなさまでした。一歩一歩が大事ですよね。

ウルシの種10,000個を蒔く

植栽を終え、お昼を食べて、午後はウルシの種蒔き。

そこで衝撃の事実。

DSC_0071

DSC_0072

これ、ウルシの芽です。昨年種蒔きしたものなので、一年生ですね。さっきの苗木と比べるとずいぶん小さく見えます。あと一年であそこまで成長するのか。

しかし、昨年の畑を見渡しても、全然芽が出ていない。

5万個の種を蒔いて、3本の芽しか出ていませんでした。

ウルシの種は発芽率が非常に低いことで有名で、2~5%くらいしか発芽しないそうです。年を越して発芽することも多く、まだまだ分からないところですが、ウルシの難しさを実感。厳しい世界です。

DSC_0068

これがウルシの種。見たことありますか??

ウルシの種は実から取り出すと「ロウ」に包まれています。要は油分にコーティングされているので、水を弾いてしまい、そのままでは発芽しません。自然界では「流水にさらされているうちに…」とか「鳥が実を食べて消化して…」とか諸説あるようですが、詳しいことはじつは分かっていません。

いずれ、「脱蝋(だつろう)」が必要なのです。

昨年の反省を踏まえて、今年はさまざまな脱蝋方法を試してみたそうです。今回蒔いた種の中にはシャンプーでロウを溶かしたものもありました。ヘアワックスを落とす要領ですね。他にも、ハイターなどいろいろ試行錯誤の最中だそうです。

DSC_0077

まずは石灰を撒き、よく耕していきます。

余談ですが、岩手にはまだ桜がありますよ。近くの米内浄水場へ枝垂れ桜のお花見スポットで有名です。

DSC_0076

耕した畑に畝(うね)を作り、いよいよ種を蒔いていきます。

この畝づくり、久しぶりにやりましたが、めっちゃ疲れました。確実に体力なくなってますね。5本の畝を3人でやったのですが、もう、バテバテでした。酒造りトレーニングがんばろう。

DSC_0091 DSC_0083 DSC_0088

無事に1万個の種を蒔き、土をかぶせ、保湿用の藁をかぶせて終了です。どうか、たくさんの芽が出てきますように。

DSC_0085 DSC_0100

なんだかんだいって、林業、楽しい。

国産漆を未来に!

なんて、くそまじめなことばかり言ってますが、なんだかんだ言って、土をいじくり返すのめっちゃ楽しいです。この種が、ほんの一握りだけ芽が出て、何年も冬を越えて成長し、立派な漆液を恵んでくれる。それを職人が集めて、何回も何回も繰り返し塗り重ねていくんです。すごくないですか。

ウルシネクスト―未来に漆を伝えよう。

主催のNPO法人ウルシネクストさん。

マクアケ13

拠点も生業も異なる、志を共にしたみなさんによる、情熱あふれるグループです。

今回「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」プロジェクトの売上の一部を、本当に微力ながら支援させていただいております。

ぜひご一読いただければ幸いです。

■特定非営利活動法人ウルシネクスト: 漆×SDGs 漆で未来は変えられる

https://www.urushinext.org/

日本酒×漆器でウルシを支援しよう

純国産漆のぬくもりを未来へ伝えたい!

わずか3%の国内流通シェアに瀕する国産漆。この温かな輝きを未来の子供たちへ伝えたい!菊の司酒造と浄法寺漆産業さんのコラボプロジェクト「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」が4月9日から5月末までクラウドファンディングを募集しています。

長い歴史を経て伝承してきた日本を代表するものづくりのひとつ、日本酒と漆。

わたしたちは、この当たり前のようで今日の生活には距離を感じるようになってしまった日本の美しい嗜みを守りたいと強く願っています。

その素晴らしい体験をお届けするために準備しました。平成23年度産、鑑評会出品用に醸した大吟醸酒を瓶に詰め、低音でじっくり熟成させた特別な長期熟成酒。そして、古酒の色・香り・味わいを堪能するためにプロデュースした、職人が3ヶ月の時間をかけて仕上げた、純国産白漆の平盃。

日本のものづくり職人の技、悠久の歴史にふれるひとときをお約束します。

今回、クラウドファンディングにご協力いただいた方にリターンとしてお送りいたします。そして商品の売上の一部をNPO法人ウルシネクストさんに寄付し、漆の植樹や職人の育成に活用します!

昨年8月のロゴコンペに始まり、本当にたくさんの方々の想いを預かって、このスタート地点に立っています。どうぞ、よろしくお願いいたします!

いただいた支援は漆の植樹活動や職人育成のためにNPO法人ウルシネクストに寄付し、活用いたします。ご支援のリターン(お返し)として「膠漆の交わり」商品を先行してお得にお届けいたします。一般販売は2019年9月上旬、希望小売価格20,000円(税別)を予定しております。

みなさまのあたたかいご支援をお待ちしております。

膠漆の交わり_こらむ

 

膠漆の交わりマクアケ_バナー

とにかく。

大地の力で育まれる農業にしかり。林業にしかり。めちゃくちゃおもしろいのです。

ひとりでも多くの仲間が、輪になって、JAPANをつないでいく未来がとても楽しみです。

このエントリーをはてなブックマークに追加

RSS

おすすめ記事

2%の奇跡。ウルシの植栽&種蒔きに参加してきました
平井佑樹 HIRAI YUKI

岩手県最古の酒蔵、菊の司酒造16代目蔵元(予定)。
地元盛岡で生まれ育ち、明治大学を卒業後ブーメランで蔵入り。
日本酒「菊の司」「七福神」の他にオリジナル「平井六右衛門」を醸してます。
1991年10月12日生まれ。たまの休日はデジイチさんぽ。
■Twitter
■Facebook

← 一覧へもどる