日本酒ラベルができるまで!ジャケ買いのすすめ
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2019.06.18

日本酒ラベルができるまで!ジャケ買いのすすめ

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こんにちは、桃子です!

お酒のラベルを見て、ジャケ買いしたことってありますか?

私は先日、インターネットで完全にインスピレーションだけでビビッときた日本酒を買ってみました。

届くまでもドキドキわくわくです。

今回のコラムは、前回に引き続いて日本酒のラベルのお話です。

前回の「ラベルで楽しむ日本酒!酒質とデザイン」では、日本酒に筆字のラベルデザインが多い理由と酒質×ラベルデザインの関係についてご紹介しました。

 

今回は、日本酒のラベルができるまでと前回記事にて挙げた当社の季節商品、季楽(きらく)シリーズについてのお話をしたいと思います。

それでは、「美の徳利」スタートです☆

早速、専務に直撃しました!!

日本酒のラベルってどうやって作られているのでしょうか。

なにせ私は入社して3ヶ月目なので、正直全く分かりません…。

なので、

製造から営業、販売など様々な分野に関わっている16代目蔵元予定・専務取締役 平井佑樹(ひらいゆうき)にインタビューをしました。

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桃子:まず、銘柄を問わず当社の場合は、ラベルはどのように作られているのでしょうか。

平井:これまでは印刷会社やデザイナーの方に委託し、出来上がったデザインの中から選択していました。ですが、現在は会社や造り手の意思を反映させ、商品全体の統一感を出すためにも、社内で広く共有、議論してデザインを決めます。それから印刷会社の方と打合せを行い、出来上がったデザインを見て校正をして作り上げます。

桃子:ラベルが出来上がるまでに会社内外の多くの人が関わっているのですね。デザインを考える上で、意識していることはありますか。

平井:各銘柄ごと(菊の司・七福神・平井六右衛門・季楽・だだすこだん…)に統一感を持たせるようにしています。また、どのような商品にしたいのかを考え、ターゲット層や酒質を考慮しながらデザインのコンセプトを決めます。

 

桃子:2年前にラベルデザインを一新させたと聞きました。現在のデザインになった経緯
を教えてください。

平井:菊の司酒造は、造り酒屋として現在までの240年間続いてきました。長い歴史の中でラベルも時代と共に変化し、長く使用されているデザインや廃版になったデザインもあります。つまり、その分ラインナップがあったということです。ですが、そのラインナップには統一性が無く、ブランドとしてお客様に中々浸透しないことが課題でした。そこで、デザインを再考し、どこに当社のお酒が並んでいても“菊の司のお酒”であることをお客様に認知していただくため、各銘柄ごとに全体的な統一感を持たせた現在のラインナップに変更しました。

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桃子:前回コラムでは季楽シリーズについてふれたので、教えてください。なぜこの銘柄
を造ろうと思ったのでしょうか。

平井:「季楽」として四季を通じてお酒を出すのは3年目になります。以前にも季節商品は販売していましたが、銘柄が混在していました。また、その時に一番おいしい状態で出していましたが、お酒のスペックや酒質、コンセプトがバラバラで1年通して飲んでいただいたときに銘柄の世界観が伝わりにくいと感じていました。そこで、銘柄やスペックを統一し、1年通して日本酒を楽しむ季楽シリーズとして発売しました。

桃子:季楽シリーズとして季節商品が発売されたのは、最近のできごとだったんですね。知りませんでした…。

平井:当社の季楽に限らず、春夏秋冬を楽しめる季節商品自体がメジャーな存在になったのは、実は最近のことなんです。それまでは季節商品といえば、冬季の「しぼりたて」や秋季の「ひやおろし」が一般的でした。春季に出る日本酒はここ2年ほど、夏季に出る日本酒は5年ほどで徐々に定着してきました。

 

桃子:そういえば、2018BYからは季楽シリーズのラベルも少し変更されましたね。

平井:季楽のロゴを中央に配置したのは、お客様に季楽という銘柄を認知していただくためです。さらに、夏季限定の「ひまわり」に関しては、中身がリニューアルされました。昨年までは生酒でしたが、2018BYからは低アルコールの原酒になりました。

桃子:季楽は他のラインナップと比較すると、可愛らしいラベルですよね。酒質をラベルデザインに反映させているねらいはあるのでしょうか。

平井:あります。夏季限定の「ひまわり」でいうと、以前は可愛らしいラベルから受け取る酒質のイメージと実際に飲んだ時に感じる酒質にギャップがあったため、お酒造りのレシピを微調整しました。あと、ラベルデザインに関しては、情報を多く記載せず、純粋に季節感を楽しんでもらいたいと考えてシンプルかつカラフルなデザインにしました。

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桃子:最後に、「夏季限定 菊の司 季楽 純米爽酒 ひまわり」が6月3日に発売されたばかりですが、商品が気になっている方へメッセージをお願いします!

平井:「ひまわり」はすっきり飲みやすく、軽やかでさわやかな酸がある純米酒です。冷酒やオンザロックにすると暑い夏にピッタリな涼しい味わいになります。これまで愛飲くださった皆様もリニューアルした「ひまわり」を可愛らしいラベルと共に、昨年と味わいの違いをお楽しみください!

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先月の当蔵イベント「きくのつかさの蔵開き2019」の蔵出し利き酒会にて先行販売しましたが、お客様からは「爽やか!飲みやすい!」と好評でした♪

ラベル作っちゃいました

ラベルについての知識も深まりましたし、お酒の顔としてデザインはとても重要だと分かりました。

ちなみに、インタビューをしていて一番驚いたことは、春酒や夏酒が本当に最近になってメジャーな存在になったことでした。時期になったらお店に普通に置いてあるので、昔から普通にあるものだと思っていました…。

ここで!コラム企画ということで…

ラベル作りに挑戦しました!!

完成したラベルがこちら。

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ビンに貼ってみました。

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最近飲みたいなと思っているタイプの日本酒をイメージしながら作ってみましたよ。

イメージした酒質は、米味しっかりとしていて、酸味・甘味のバランスが良い、米作りこだわった純米酒です。そこからカラーとモチーフを考えてみました。

爽やかな色を使い、緑色は稲の若い時、黄色は実った時、青色は空を表現しています。

また、こだわった米作りを表現するために、米粒や稲、アイガモ農法をイメージしてカモのシルエットを入れてみました。

私の考えたデザインいかがでしょうか??

おわりに

“日本酒ができるまで”というと、日本酒の【中身】をつくるまでの話をよく耳にすると思いますが、今回は【外見】ができるまでに注目しました。

それぞれの蔵、それぞれの銘柄によってその商品に込められている想いは様々です。

そして、中身と同じくらい外見(ラベルデザイン)も重要で想いが詰まっています。

そんな想いを想像しながらお酒を買ってみるジャケ買いも楽しいと思いませんか?けっこう、冒険ですけどね。

日本酒は、銘柄が同じでも毎年味わいが違います。全く同じものって造れません。

でも、日本酒に詳しい人なら銘柄や使われている酒米・麹・酵母、製法、精米歩合、特定名称酒の分類などで味わいってある程度想像できると思うんですよね。その想像と実際の味わいが当たっていても外れていても、それはそれで楽しいと思います。

でも、ジャケ買いすると情報ゼロだと先入観ゼロ、まっさらな五感で味と香りを楽しめるのでオススメです。あと、飲むまでのドキドキ感がけっこう楽しいです。好みの味だったらラッキーみたいな。

なので、ここまで長文を読んでくださった皆さんもせっかくなので騙されたつもりで是非お試しあれ。

それでは、次回のコラムもお楽しみに☆

株式会社WAKAZE「ORBIA LUNA」

コラム冒頭でお話ししました私がジャケ買いしたお酒は、株式会社WAKAZEのORBIA(オルビア) LUNA(ルナ)というお酒です。

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「日本酒の素晴らしさやその可能性を日本のみならず世界に伝え広めたい」という想いから洋食ともペアリング可能な日本酒を開発したそうです。

ORBIAにはLUNA(ルナ)、SOL(ソル)、GAIA(ガイア)、3種類のラインナップがあります。各ラインナップにしっかりとしたコンセプトがあり、全て飲んでみたくなります♪デザインも美しく、素敵なので目の保養にもなりますね。

サイトでは合わせる料理や味や香りの説明が丁寧にされているので、飲んでみたい欲がとても掻き立てられますよ。

【詳細はこちら】WAKAZE|「ORBIA(オルビア)」洋食とのペアリングを楽しめる、オーク樽熟成の日本酒

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モモコ

商品部2019年入社の蔵人女子。奥深い日本酒の世界を日々勉強中です。連載「美の徳利」では、日本酒を「美」にまつわる視点から取り上げ、飲んでおいしいだけじゃない日本酒の魅力をお伝えしていきます。

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