なぜ10月1日が「日本酒の日」?お米農家さんに感謝して乾杯!
なぜ10月1日が「日本酒の日」?お米農家さんに感謝して乾杯!

2018.09.25

なぜ10月1日が「日本酒の日」?お米農家さんに感謝して乾杯!

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まいど!ゆーきです。

10月1日って何の日?そうです「日本酒の日」ですよね。

バレンタインデーが2月14日とか、節分は恵方巻とか、いろんな記念日がありますが10月1日が「日本酒の日」と言われているのには、ちょっとした理由があるんです。年柄年中日本酒党の人も、普段はほろよい派の人も、この日こそはみんな仲良く、日本酒で乾杯しましょう。

ということで、今回は「日本酒の日」が10月1日なのはなぜなのか、何をする日なのか、つらつらとご紹介していきたいと思います。

なんで10月1日は「日本酒の日」?

これには諸説あります。

ひとつめは「酒造年度」の流れを汲んでいる、ということ。

酒造年度ってご存知ですか?「BY(Brewery Year)」や「醸造年度」とも呼ばれるアレですね。ラベルなんかでも目にする用語ですが、その名の通り「酒造業界の年度」のことです。「決算期」とか「学期」ともほぼイコールで良いと思います。

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日本の学校の1年間は4月~3月ですよね。4月に入学式をやって、3月に卒業式をやります。ちなみに、アメリカは9月~8月で1年間です。同じように、酒造業界にも「年度」があるのです。

決算期こそ会社によって様々ですが、今、酒造年度は7月~6月を指します。つまり「2018BY」といえば2018年7月~2019年6月を意味します。平成に直しても考え方は同様です。

それが、ひと昔前までは10月~9月が酒造年度でした。これは雰囲気でなんとなく、ということではなく、明治29年(1896年)の「酒造税法」、つまり現在の「酒税法」でそのように定められていたのです。税金を徴収する立場から言わせれば、酒税収入の基本となる酒類の製造数量を正確に把握する必要があります。暦に準じて1月や会計年度を基準にすると、製造期間の途中で年度が変わることになり税務検査上で不便であること、また原料の米は秋に収穫され、その数量を基礎として製造計画をたてるのに便宜がよいことなどがその理由だったようです。

その名残で、酒造年度元日を「日本酒の日」とする説が最も有名です。

また、もう一つが漢字の成り立ちから後付けしたもの。

酒

「酒」という感じは「さんずい」に「酉(とり)」というつくりで成り立っています。ここで注目したいのがつくりの「酉」。この文字は酒の入った壺を象形しています。そして、干支の「酉(とり)」は10番目。そこから10月1日を「日本酒の日」としましょう、ということなんです。

いや、収穫の秋に米と酒を祝う日だ!

まったく異論はありません。

歴史的にも、文字遊びの奇妙な偶然も腑に落ちます。間違いなく「日本酒の日」でしょう。

でも、ぜひ忘れないでいただきたいのが、おいしいお酒に酔うのも、造ることができるのも、お米を作る農家さんがいて、お天道さんに恵まれているからこそ、ということではないでしょうか。

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10月のころというのは丁度たわわに実った稲穂を刈り取る時期です。まだ寒い晩冬に種を選別し、春先に種を蒔き、5月の連休も返上で田植えをして、暑い日も風の日も田んぼの世話をして。ようやく黄金色に揺れる稲穂に恵まれるのです。

ぼくなんかえらそーに言うことでは無いのですが、すごく大変なことだと思います。まさに命がけです。

だから、というのも変ですが、10月1日は美味しいお酒を愛でながら、立派なお米を作ってくれている農家さんに感謝したいと思っています。そして、新酒の仕込みを前に気持ちをキュッと締めよう、と。そう思っています。

みんな一緒に日本酒で乾杯しよう!

数年前から、日本酒造組合中央会の主導で「全国一斉日本酒で乾杯!」という取り組みが、大きな流れになっています。10月1日の「日本酒の日」の19:00、北海道から九州までの全国各地で一斉に日本酒で乾杯するんです。スゴくないですか。

乾杯2018

参加方法はとってもカンタン。地域ごとに様々なイベントが催されるほか、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNS、公式WEBから写真をハッシュタグと一緒に投稿することで参加できます。応募された作品はフォトコンテストにエントリーされ、入選作品には後日賞品が贈られます。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

■全国一斉日本酒で乾杯! https://kampai-sake.jp/

■日本酒造組合中央会 http://www.japansake.or.jp/

「乾杯」には、神様の前で人々が心をひとつにする願いが込められています。また、盃を交わす人同士で何かを祝い合ったり、誓い合う場ですよね。ぜひ、10月1日は大切な家族や仲間たちと日本酒を酌み交わすひと時を。

 

いかがでしたか?

「日本酒の日」とは言うけれど、日本人らしく、日々の暮らしやご縁に感謝する日なのかもしれません。その傍らに日本酒を置いてもらえるというのは、酒蔵冥利に尽きるというものです。

10月1日、日本中が日本酒で乾杯して一瞬でもみんな笑顔になればいいなあ。

そんな事を楽しみにしながら、また頑張ろう。

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平井佑樹 HIRAI YUKI

岩手県最古の酒蔵、菊の司酒造16代目蔵元(予定)。
地元盛岡で生まれ育ち、明治大学を卒業後ブーメランで蔵入り。
日本酒「菊の司」「七福神」の他にオリジナル「平井六右衛門」を醸してます。
1991年10月12日生まれ。たまの休日はデジイチさんぽ。
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