2020.05.29
桃子です!
ビジネスやプライベートの時に手土産や記念日、お祝いなど日本酒を贈る機会ってありませんか?しかしながら、購入する時に試飲出来ないことが多かったりして、どんな味かクラスか特徴が分からず、「どれ選んだらいいかわからない…」と悩むことはありませんか?
ということで今回は、お酒選びに一度は悩んだことがある!という方へ、店頭でどのような物を選べば良いのか、日本酒選びがもっと簡単になる4つのポイントをご紹介します。
それでは、「美の徳利」スタートです!
日本酒の価格はピンキリで、一升瓶(1800ml)で1500円程度の物もあれば、10000円を超す高級品もあります。贈る相手や状況にもよりますが、予算をあらかじめ決めておくと迷うことは少なくなると思います。
ちなみに普段の晩酌で飲む日本酒であれば、一升瓶で1本1500~2000円程度が大衆的なお酒と言われることが多いです。
贈答として用いる場合、価格の目安は大体、次の通りが儀礼的です。
【1500円前後】ちょっとした贈り物、手土産、お礼
【3000円前後】少しいい贈り物、普段よりワンランク上、父の日・母の日…
【5000円・10000円前後】高価な贈り物、特別な記念日、ご贈答用
日本酒の酒瓶の容量は、一般的に180ml・300ml・720ml・1800mlの4種類ですが、店頭では720mlの瓶(四合瓶)、1800mlの瓶(一升瓶)で売られていることが多いです。
あと、四合瓶の価格を見るときは、大体一升瓶の半値ぐらいだとイメージしてください。なので、四合瓶1本1500円程度だとちょっと良さげなクラスのお酒だと思います。
日本酒を大まかに分類すると「本醸造酒」「純米酒」「吟醸酒」に大別できます。そして、この3種類のうちで高価なのは「吟醸酒」です。ラベルを見ると、「純米大吟醸」「純米吟醸」「大吟醸」「吟醸」と書いてあります。少しいい贈り物、高価な贈り物というと「吟醸酒」を贈る場合が多いです。
時によっては、贈る相手の好み(味・クラス・酒造会社・そもそも日本酒が好きか分からない)が分からないことってありませんか?その際は、思い切ってラベルを見て、ビビッ!と直感に響いた物を選ぶのもアリです。
昨今、酒造会社ではラベルのデザインは様々あり特徴的です。アーティスティックでインテリアにも使えそうなモダンなデザインや、古式ゆかしき伝統的な雰囲気で銘柄が筆文字で書かれていたり、ワインボトルに入っていて本当に日本酒なの?と思わせたりなど多様なデザインになっています。カラフルだったり、ポップな絵が描かれていたりとデザイン性が高いのです。
いわゆる、“映え”です。
ただ映えているわけではなく、酒質とラベルデザインがリンクしていることがあるので、表ラベルのデザインからどんな味のお酒かな?と想像してみるのも一つの楽しみ方だと思います。
例えば、低アルやスパークリング日本酒、甘口の日本酒は、優しい色使いや爽やかな色をメインカラーに使用している場合が多いです。
次に、裏ラベルにはどのような原料で、どのように造られたか、また味わいの傾向はどんな感じなのか、お酒選びに使える情報が詰まっています。そのお酒と合う料理のペアリングや味わいをレーダーチャート図で表している、買い手に優しい丁寧なラベルもあります。
他にもお酒についての説明文が書かれていることもあり、蔵からの想いを感じることもできます。買い手の方々へのお手紙と言えます。
裏ラベルの情報量は蔵によって様々で、先入観を持ってほしくないという理由から簡単な説明のみ記載されている場合もあります。
購入する際はクルっと瓶を回して裏ラベルにも注目してみてください!
酒屋さんなどでは一升瓶(1800ml)や四合瓶(720ml)が多く売られていると先ほど言いましたが、180mlや300mlの小瓶を見かけることがあります。量は少ないですが、安く手軽に飲めるのがメリット!いろんな銘柄の日本酒を飲んでみたい方や銘柄を絞れない場合には小瓶で複数の銘柄を購入するのがオススメです。
県外の人へ日本酒を贈るのであれば、岩手県オリジナルの原料に注目するのもいいと思います。
酒米であれば、「結の香(ゆいのか)」「吟ぎんが」「ぎんおとめ」の3種類です。
ちなみに「結の香」は岩手県が10年の歳月をかけて開発した親に山田錦と華想いを持つ吟醸によく使用される品種です。宝石のようにキレイで、粒が揃い、心白も程よい大きさ。しっかり蒸かしても透き通るような輝きを放っていて「外硬内軟」と呼ばれる蒸米の理想的な状態。
つまり何が言いたいかというと、岩手県が誇る素晴らしい酒米、極上の酒を醸す最上級の酒米だということ。ザ・岩手な感じでちょっといいお酒を買うなら、「結の香」を使用した日本酒を薦めます。
酵母であれば、華やかで繊細な味と香りを醸す「ジョバンニの調べ」と柔らかく温かみのある味わいを生む「ゆうこの想い」。
種麹であれば、「黎明平泉(れいめいひらいずみ)」。岩手県産米の特性に合う麹の開発を目指し、生み出されました。この種麹には酒米「吟ぎんが」を用いられており、旨味と甘みの均整のとれた、後味のすっきりとした日本酒ができる特徴を持っています。
ただ、全ての原料がラベルに書かれているわけではないので、気になったら店員さんに聞いてみてください。
ここまで4つのポイントをご紹介しました。自分で選び抜いてもいいですし、店員さんに相談してもいいと思います。
相談したいけど、何を聞いたらいいのかもよく分からない!贈る相手の好みも分からん!という場合もあるかと思います。そんな時は、4つのポイントのうちの1つでも決めておくと買いやすく、相談しやすいと思います。
お酒のプロに頼って選ぶ方が確実かつ早いです。
お酒のプロに頼るといえば、当社で4月より小売り販売を始めました(唐突な宣伝)!今までは蔵でお酒買えなかったのです。ほとんどの銘柄を購入することができ、発送可能です。
趣がある盛岡のまち・紺屋町、そんな場所にある酒蔵からお土産直送なんて結構ステキ♪
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
オンラインでお土産を購入する場合は、お店の方に相談できないですよね。自分で選ぶしかない!そんな時は!
今回の記事と併せてインターネットで購入する時に役立つこちらの記事をご覧ください。より使える情報と注意点等も記載しています。
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私は酒類・日本酒業界に入って2年目、日本酒を飲むようになって3年目ですが、お酒を選びって難しいなと思います。全然慣れないですね。
皆さんはお酒を購入する時はどのようなところに注目しているのでしょうか?
ちなみに私は日本酒を飲み始めたころは低アルやスパークリングを飲んでいましたが、最近は酒米で選んでいます。「愛山らしさ」、「雄町らしさ」が知りたくて、愛山と雄町があれば購入しています。答えは見つかっていません。
次回の「美の徳利」もお楽しみに!