2020.04.18
桃子です!
今の旬といえば、そうです“イチゴ”です!
そのまま食べたり、イチゴミルクにしたり…食べ方は様々ありますよね。
いつも同じ食べ方をしているというそこのあなた!いつもとは違う大人な楽しみ方をしてみませんか?
とかく三食イチゴが食べたい、イチゴをこよなく愛する私はそのまま食すことに少し飽き気味。そして、気づいたのです。「私は酒蔵に勤めているじゃないか!」「果実酒があるのだから、お酒とイチゴが合わないわけがないでしょ!」
ということで、今回は旬のイチゴで焼酎と日本酒を楽しむ方法をご紹介したいと思います。
いつもの食べ方に飽きた方やイチゴを買ったはいいけど消費する前に傷めてしまう方、果実酒が好きという方にオススメです。
まずはじめは焼酎とイチゴを楽しむ方法からご紹介します。
方法は簡単。イチゴを焼酎に漬けるだけでOK!
使用する焼酎は「粕取り焼酎 だだすこだん」
こちらの粕取り焼酎は、香味豊かな搾りたての酒粕をもう一度タンクに戻し、再発酵させて蒸留したもので、バニラのよう甘い香りが広がり、お米を感じさせる風味が特徴です。
“粕取り焼酎 だだすこだん 720ml
いちご 1パック(250~260g)
氷砂糖 100g”
①容器を煮沸する。
②イチゴを洗い、キッチンペーパーで水気を拭く。ヘタも取ってくださいね。
③容器に氷砂糖、イチゴ、焼酎を入れる。
④1週間後、完成!
1週間程度で飲むことができるようになりますが、熟成させるなら1~2か月ほど必要です。また、出盛りの5,6月に漬けると暖かすぎて雑味が出たりするので、イチゴに限っては冷蔵庫を利用して熟成させると良いようです。
そして、そして!
ついに1週間経ちました。わくわくした1週間でした。
お酒ピンク!イチゴ白い!香りはイチゴの甘い香りが広がって、粕取り焼酎も控えめに香っています。
では、さっそく完成したイチゴ酒を3つの飲み方で飲んでみたいと思います。
イチゴ酒とお湯の割合は1:1で作ります。熱湯だと香りがとぶので70℃ぐらいがオススメです。
飲んでみると、とてもいい香り♪とても癒されます♪
最初にイチゴの甘味、最後に少し焼酎の苦味を感じるので、もう一口飲みたくなる無限ループに陥ります。
イチゴ酒をグラスの1/2~1/3ぐらいまで入れ、炭酸水を注いで完成!泡が弾けないようにそっと注ぐのがポイント。
イチゴのきれいな甘味と炭酸の相性はバツグンです。
ピンクというよりは薄い桜色。
炭酸水で割っても味が薄くなった感じはしません。むしろ弾ける泡で口に広がるイチゴの香りより楽しめます。また、炭酸の刺激で苦味やアルコール感は感じません。ジュース感覚で飲めてしまう危険な飲み物です。
これも1:1で混ぜ合わせます。これは大人のイチゴミルク。
以前、焼酎と牛乳を混ぜただけのカクテルを作った時は焼酎の苦味がとても際立ったのですが、今回はイチゴのふわっと優しい甘味と香りがあることで、イチゴ・牛乳・焼酎の三者がいいバランスを保っている感じです。
飲む手が止まらない…!!
次に日本酒とイチゴを楽しむ方法をご紹介します。
使用する日本酒は「七福神 純米吟醸 WABISABI 愛山」。こちらの愛山は口当たりがなめらかで華やかな香りと甘味が特徴です。
七福神 純米吟醸 WABISABIについてはこちらの記事をチェック。
方法は予めイチゴを冷凍させておくだけ!
“お好みの日本酒
冷凍させたイチゴ
ヨーグルト”
イチゴは予めつぶして冷凍庫に入れておきます。
ちなみに私はスーパーで安い時にイチゴを多めに買って、傷む前に消費しきれない時はつぶして冷凍庫に入れておきます。
①コップに下からヨーグルト、イチゴ、日本酒の順で入れる。
②完成!
綺麗に3層の写真を撮ろうと思ったら、なぜか表面が泡立って、注いでいるうちにヨーグルトが混ざってきたので断念…。
とてもさっぱりで爽やかなスムージー。ヨーグルトの強めの酸味が意外とマッチしていて、甘味と酸味のバランスが良いです◎
結構甘口タイプの日本酒を選んだのですが、ヨーグルトの強い酸味と相殺されたのか、スムージー全体にあまり甘味は感じないので、甘くして飲みたいときは少しハチミツを入れることをオススメします。
最初は上2層の日本酒とイチゴの相性を楽しんで、次に3層全て混ぜて二度楽しめます!
せっかく食べるならイチゴの栄養素も一緒に知っておきたいところ!
イチゴにはビタミンCが豊富でレモンの2倍以上も含まれています。
ビタミンCは風邪予防や免疫力を高める効果があり、コラーゲンを生成しお肌にハリツヤを与え、シミソバカスの原因であるメラニンを抑える働きがあります。さらに、ビタミンC以外にも貧血を予防する葉酸や、眼精疲労回復のアントシアニン、食物繊維も豊富でイチゴは健康と美肌にもいい食べ物と言えるでしょう。
ちなみにイチゴのビタミンCは水溶性なので洗う時はヘタを取る前に洗いましょう。また、イチゴの栄養は上のヘタ側に集まっているため、ヘタの白い部分をカットすると栄養素を捨ててしまうことになるので注意してくださいね。
アントシアニンは単体では体に吸収されにくいので、牛乳や練乳などの乳製品と一緒に摂ると吸収率が3倍ほどアップします。イチゴミルクはただ美味しいだけじゃなかったのですね。
先ほど日本酒とイチゴ、ヨーグルトのスムージーをご紹介しましたが、日本酒とフルーツって合うのかと思った方、いらっしゃいませんか?
日本酒と相性がいい食材や料理というと和食や珍味などを想像するかと思いますが、日本酒と食材や料理、お互いの特徴を押さえればペアリングは可能なのです。
ちなみにこちらですでにsaorin.さんが実証済みです!
saorin.コラムでは日本酒とコンビニスイーツの組み合わせを毎月ご紹介。2月の内容は苺スイーツとのペアリング!要チェックです。
一般的にフルーツに合う日本酒は、香り高い薫酒(大吟醸、吟醸系)に分類される日本酒が合うと言われていますが、よりペアリングの成功率は高くするには、香りや五味(甘味・酸味・苦味・塩味・旨味)、他の味覚(渋味など)の特徴と強さが近いタイプのお酒を選ぶと失敗しないのかなと思います。
突出した味があると、その味が際立って味のバランスが崩れてしまう。口の中が不快な感じになってしまうと言えばいいのでしょうか…?
例えば今回のイチゴで言うと、イチゴそのものの香りと甘味が強いので、日本酒は甘口タイプで香り高めの純米吟醸の愛山が合うのかなと予想して、チョイスしてみました。予想通り、イチゴの甘味とお酒の甘味のバランスが良かったのか、口に含んだ時に甘く上品な香りと爽やかな酸味が引き立って美味しくできました。
今回のペアリングは成功しましたが、フルーツと合わせると単体で食べるとそこまで強く感じないフルーツが持っている青臭さや渋み、えぐみも引き立って感じることもあるので少し注意してくださいね。
ペアリングは味覚と嗅覚、個人の嗜好のバランスが難しいなと思いますが、相性のいいパターンは無限だと思うので、いろいろ試すのも面白いと思います。
イチゴづくし&フルーツと日本酒の合わせ方の話いかがでしたか?
今の旬ということでイチゴをピックアップしましたが、その時の旬のフルーツとお酒を合わせるのもいいですね。相性のいいコンビがあったらFacebookにコメントください!
大人な旬の楽しみ方、ぜひお試しください。
次回の「美の徳利」もお楽しみに!
日本蒸留酒酒造組合「果実酒くらぶ果実酒レシピや果物のいろは いちご酒」