2020.04.17
こんにちは、saorin.です。
だんだんと春が近づいてきましたね。なんだかうきうきしてしまうこの季節。
キレイな桜を見るのが目的のはずなのに、いつの間にか大宴会でほろ酔い状態。なんて方も多いのではないでしょうか。ついつい屋台が気になってしまうという方も。
これはまさに・・・
「花より団子」現象
どんな時だって、食べることは幸せなこと。こんな時だって、楽しむ気持ちは忘れずにいきたい。
それでは、第13弾スタート!
お祭りの屋台で絶対食べたくなるものって何ですか?
「たこ焼き」「お好み焼き」「かき氷」に並んで人気なのがこれ。
屋台の前に立ち並ぶあの景色。なんともたまらないですよね。
わたあめなんて、ふわふわで軽いから0キロカロリー。「チョコバナナ」これこそ、屋台の定番スイーツ。
今回ご紹介するのは、2/4に発売されているファミリーマートの「チョコバナナのもちもちクレープ」。
ファミリーマートの新スイーツシリーズの1つで、じわじわと注目が高まっています。
“「もち」食感のクレープ生地に、「まろ」食感のフレッシュバナナとホイップ・バナナカスタードの2種のクリームを使用しました。(ファミリーマート公式HPより)
”
パッケージの可愛さも気になるところですが、「気が狂いそうなほど、うまい」「もう、バナナそのもの」とSNS上で話題になっているようです。
気が狂いそうなほどうまいってなんだ・・・。
今回はちょっと贅沢に。3種類の日本酒を飲み比べしながら、どの程度スイーツの味わいが変化するのかを検証していきたいと思います。
イメージ的には
「かわいすぎる。ふんわり系お嬢様」
リンゴのようなやさしい華やかな香りと、くどすぎない甘口のお酒。
イメージ的には
「着物が似合う和風美人」
甘味や酸味は穏やかで、うま味たっぷり。バナナの香りが口中に広がるドライ系のお酒。
イメージ的には
「文学系レトロ女子」
甘味酸味が少なく、芳醇な味わいとカラメルのような香りのするお酒。レトロ。
今回はこの3種類の日本酒とファミリーマートの「チョコバナナのもちもちクレープ」の組み合わせを検証していきたいと思います。
開けます!
トラ+キリン柄?
これは、手も口も汚れず、食べやすい。中にフレッシュバナナが入っているらしいので、いざ入刀!
おおっ。
生地が結構もちもち。断面がちょっとぐちゃっとなってしまいましたが、バナナがホイップとバナナカスタードにぎっしり挟まれている。これは贅沢感あり。
お味はというと・・・
バナナ感がすごい。
ホイップとバナナクリームは、甘すぎずさっぱりしていて、しっかりバナナ感。食べる場所によって、印象が変わるかも。チョコレートのアクセントも良し。これは食後でも食べられちゃう。リピート決定。
ここからが本番!続き、いってみましょう!
クリームが、たっぷりど~ん。
ホイップクリームのミルキーな味わいやクレープ生地のバター感が強調。バナナは、完熟前の青めのバナナのような渋みを感じますが、それもまたアクセントでgood。お酒のりんご感もあり、フルーツたっぷりのクレープを食べているような錯覚に。
ねっとり、完熟バナナ増量。
これは、バナナ好きにはた・ま・ら・ん。しっかり完熟バナナのねっとり感や濃厚な甘みを感じる。お酒の程よい苦味や酸味が、後味をすっきりさせて食欲増進。この組み合わせなら、2個は余裕かも。
あれ?チョコってこんなに入っているっけ?
少ししか入っていないチョコレートのほろ苦さや香りが強調。お酒のカラメル?カカオのような香りも影響?してか口の中でチョコ増量。もはや、ごろっとチョコブラウニーが乗ったチョコバナナパフェを食べているのかもしれないという錯覚に。
検証結果!
「予想以上に全然違った」
お酒の香りや味わいが違うだけで、同じスイーツを食べていても印象が違いました。
①「生粋の甘い物好き」には「純米大吟醸 菊の司 結の香仕込」
お酒の甘口でミルキーな感じとホイップクリームの相性はgood。バナナの渋みは一番感じる。
クリーム好きの方には、この組み合わせがオススメ。
②「バナナ好き」には「純米酒 七福神」
香りはほぼ同化。お酒の酸味や苦味がホイップクリームの甘味を抑えて、バナナの味わいを引き立ててくれました。しっかりバナナ(フルーツ感)を楽しみたい方には、この組み合わせがオススメ。
③「チョコ好き」には「長期熟成吟醸酒 七福神」
カラメルのような芳醇な香りや味わいは、やっぱりチョコレートと相性がいい。
チョコレートスイーツとして楽しみたい方には、この組み合わせがオススメ。
個人的には、純米酒 七福神との組み合わせが美味しかったです。
これは、ぜひ飲み比べて試してみてほしい。
誰にでもある苦手なもの。しょうがない、だって人間だもの。
日本酒が苦手な人が抱く日本酒のイメージは
「苦い」
「臭い」
「悪酔い」
よくわかります。私は日本酒の「あのツンっとくるアルコール臭」「後味の苦味」が苦手。
だったはずが・・・
あれ?リンゴのようなメロンのような香りがする。そして甘い。
今まで知っていた日本酒(たぶん飲み放題)は何だったんだろう。
今回ご紹介した「純米大吟醸 菊の司 結の香仕込」は、私の日本酒のイメージをガラリと変えてくれました。初めからこんな日本酒に出会えていれば。
そもそも、日本酒の原料はお米。お米は噛めば甘くなるから、甘口のお酒ができるのは、なんとなく想像はできる。でも、お米からフルーツのような香りがでてくるのはなぜ。不思議ですよね。
ちなみに日本酒の香りは、代表的なものだけで10種類と言われているらしいです。
例としては
≪果実≫リンゴやバナナ
≪原料≫お米や麹
≪乳酸菌≫ヨーグルトやサワークリーム
≪重厚≫樹脂や玄米
≪熟成≫シロップやカラメル
ほとんどがお米の香りではない。
この香りができる要因の1つが「酵母」の存在。
インターネットで「酵母」について調べていると、こいつが出てきました。
「もやしもん」
もやしもんのキャラで紹介。
・名前:「S.セレビシエ」
→酵母って顕微鏡で見ると、ほんとにこういう感じに見えます。
・口癖:「糖を食べたらアルコール出ちゃった」
・好物:「糖(特にブドウ糖)」
→お米を糖分に変えるには麹の力が重要。
・特技:
①糖を食べることによってアルコールを作りだす
→これを発酵といい、日本酒にアルコールを生成させるには酵母の力が必要。
→アルコールと共に芳香成分であるエステルやその他の有機物を排出する。
芳香成分の「カプロン酸エチル」や「酢酸イソアミル」という成分は、リンゴやメロン、バナナなどの香り成分にも含まれている。
②アルコールの他にも炭酸ガスも排出する
ざくっというと、日本酒からフルーツの香りがするのは、この「カプロン酸エチル」や「酢酸イソアミル」の影響といえます。
酵母は「蔵付き酵母」の他に、「きょうかい酵母」といわれる培養酵母を使われることも多く、どんなお酒を造りたいのかで「酵母」の使い分けをしています。ちなみに「もやしもん」の中できょうかい酵母たちは、「自分たちは箱入り娘だ」と高笑いしています。(気になる方は漫画またはアニメで確認)
私に革命的な衝撃を与えた「純米大吟醸 菊の司 結の香仕込」が使用しているのは、きょうかい1801号(K1801)。このK1801は、ミルキーで穏やかな味わいとリンゴやメロンなどジューシーな果実のような香りが特徴。また、今回こらむで使用した「純米酒 七福神」はK901を使用しており、すっきりとした味わいで酸味が少なく、まるでバナナのような香りが特徴。
お米の種類はもちろん、酵母が違うだけで、香りも味わいも変わる。日本酒の印象も変えてしまうとすれば・・・。すごいぞ、酵母。
第13弾、いかがだったでしょうか?
今回のこらむで伝えたかったことは、「日本酒=臭い」ではなく、たくさんの香りがあるということ。味以外にも香りを楽しむことで、作り手がどんなお酒をみなさんに飲んでほしかったのかが、わかるかもしれません。
「リンゴやバナナ以外にはどんな香りがあるのだろう」
「K-1801とK-901を合わせた日本酒は、バナナミルク?のような香りなの?」
専門的な知識がなくたって、こんな観点からでも日本酒に興味を持っていただければなと。日本酒の世界はおもしろいです。
もっと酵母について知りたい方へ朗報!
見た目はお姉さん、中身はお母さん?!まるで名探偵〇〇〇のような、当社の「不思議系女子 風香」
次回の風香のこらむでは、「酵母」の話を科学的な目線で解明してくれるらしいです。
お楽しみに。
今回使用したお酒はこちら。
最後にプチ情報。
盛岡の紺屋町に、「休日の午後にふらっといきたくなる」ような、ほっこりする素敵なお菓子屋さんができました。
お店の名前は「gusco(グスコ)」さん。
お料理上手なオシャレお母さんが作ってくれる、そんなやさしさが伝わるケーキや焼き菓子が店内に並んでおり、そこはもう天国・・・。甘い香りが店内に広がり、いるだけで幸せな気分になれちゃいます。
なんと今回、当社のてづくり七福神の吟醸粕を使用した「せとかと酒粕のアーモンドケーキ」を販売していただけることに。
イートインスペースもあり、ちょっとママ会なんかもできちゃいます。
みなさん、ぜひ遊びに行ってくださいね。
“菓子と珈琲のお店「gusco」 @gusco2020
盛岡市紺屋町7-1
open:11:00-16:00/水・木・金・土
”
saorin.のインスタグラムも引き続き、よろしくお願いします。
では、また!(^^)!