
2016.08.12
まいど!ゆーきです。
みなさんお盆はいかがお過ごしでしょうか。
帰省してゆっくりしている人も多いかと思います。今年はがっつり土日なので、なんとなく忙しいお盆ですね。
さて、盛岡の送り盆といったら、舟っこ流し(ふねっこながし)でしょう。灯篭流しなんて、かわいいもんじゃありません。飾り付けた大きな舟が北上川に燃え盛る光景は、なんとも迫力がありながらどこか切ない夏の風物詩です。しかし、なんで舟に火をつけて送るのでしょうか。
そこで今回は盛岡舟っこ流しについてご紹介していきます。
舟っこ流しで使われる舟は、町内会などで協力してつくられます。竜をかたどったものが多く、お札や遺影を貼り、提灯や供物など個性さまざまにで飾りたててあります。舟は明治橋上流に集められ、儀式のあと有志がひいて一艘ずつ川へ流され、火をつけられます。
※動画引用 https://www.youtube.com/channel/UCMP838i8L4P6hZdt9nW5BsA
はじまりは、今からおよそ280年ほど前、盛岡藩四代藩主南部行信の七女麻久子姫が川施餓鬼(かわせがき)の大法事を行ったもの。その後1815年に津志田遊郭の遊女たちが乗った舟が氾濫した北上川で転覆し、溺れ死んだ霊を慰めるため、舟に位牌と供物を乗せて流すようになり、以後盛んに行われるようになったそうです。いまでは送り盆に祖先の霊を供養し、無病息災を祈る行事となっています。
16:00 舟っこ集合
16:30 ~ 17:30 法要
17:30 ~ 灯篭流し 明治橋上流右岸(仙北町側)
※神子田町内会
17:30 ~ 18:30 流舟
18:30 ~ 19:30 灯篭流し 明治橋上流右岸(仙北町側)
18:30 ~ 19:00 投げ松明
19:00 ~ 20:00 花火大会(3,000発)
(19:20) (メモリアル花火)
日程を改めて確認してみると、舟っこ流し自体は結構早めに終わっちゃいます。その他の見どころを2つご紹介します。
盛岡舟っこ流し行事の一つとして投げ松明(なげたいまつ)があります。
これは何かというと、まず「蜂の巣」と呼ばれる麦わらであんだ籠を載せた、高さ 8m もある竿を川原に立てます。 日没になると、手に松明をもって集まった子供達が集まり、投げ入れの合図とともに点火した松明を片手でクルクルと回しながら、頭上の「蜂の巣」目がけて投げ合う最高にワイルドなイベントなのです。うまく松明が命中すると、蜂の巣が天空で火の塊となって燃え上がり、 竿を揺さぶると、あたかもクス玉を割ったように火の粉が風にのって飛び散っていくのが線香花火のようでキレイ。
もともとは山梨県南部町が由来らしく、1997年に盛岡城築城400年記念として盛岡でも行われることになった祭りです。
お約束の花火大会です。打ち上げ数は3000発。
盛岡市の花火大会としては最も中心地で上がる花火で、自宅から楽しむ人も多いのではないでしょうか。
特徴的なのはメモリアル花火ですよね。
これはご先祖様への想いやメッセージを読みながら5号玉を打ち上げてもらえるというもの。
対象は個人のみですので、送り出したいご先祖様への「ありがとう」を花火にのせて打ち上げてみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?
最近のお祭り記事の中では、ちょっぴりしっとりしたものになりました。
それから、いろいろと危なすぎるので「セルフ舟っこ流し」は絶対にやめましょう。
では。
参考:盛岡舟っこ流し公式サイト