
2018.12.11
まいど!ゆーきです。
冬の寒さがますます厳しくなるにつれて、お酒造りもどんどん本格的になってきました。
日本酒の仕込みは基本的に冬の寒い時期に行います。麹菌や酵母などの微生物のはたらきによって醸す日本酒にとって、腐造性の乳酸菌や納豆菌、雑菌などは天敵。それらのはたらきを寒さで抑制しながら、健全に発酵を進めていくためです。「寒造り」といって、昔からの知恵ですね。
ということは、この時期には各蔵が一斉にお酒造りを始めて、一斉にしぼりたての新酒ができあがる時期、ということです。ウズウズしてたまらない日本酒ファンの方も多いことでしょう。
菊の司酒造からも新酒が続々登場していますが、今回は人気の季節純米シリーズ「季楽(きらく)」から「純米新酒 美雪(みゆき)」のご紹介です。
「純米新酒 美雪(みゆき)」は、当蔵の季節商品シリーズ「季楽(きらく)」の冬季限定酒です。
実は、今年の仕込みから季楽シリーズをちょっとだけリニューアルして仕込んでいます。いわゆる酒米ではなく「ひとめぼれ」など飯米を使用し、今まで通り旨みたっぷりに醸しつつ、吟醸酵母をブレンドすることで余計な甘味を引き締め、香りをちょっぴり立たせてみました。可愛らしいラベルにぴったりな、やわらかい味わいに仕上がっています。
美雪ちゃんのチャームポイントは、さらりとしたおりがらみ。粉雪のように舞うにごりが、良いアクセントになっています。アルコール分15度でそのまま生原酒でビン詰めしました。
洋ナシのようなフルーティな香りは新酒の今ならでは。また、季楽シリーズは菊の司らしい酸も特長。この程よい酸が旬のお食事をより引き立ててくれるのです。
たとえば、お鍋なんかいかがでしょうか??最近はお鍋のスープもバリエーションが豊かになってきて、水炊き風やチゲ、ちゃんこ、トマト風味なんていうのも目にするようになりました。お酒の酸味は、このような幅広い食事にもぴったり合わせることができます。魚介ならタラやカレイなどの白身のお魚、お肉なら鶏肉が好相性です。
「季楽(きらく)」は、菊の司酒造の季節商品シリーズです。
「山田錦」や「美山錦」などの酒米ではなく、「ひとめぼれ」などの飯米を使用しています。季楽のお酒は全て同じ飯米で仕込み、同じ酵母で醸した、旨みたっぷりな純米4姉妹。同じお米、同じ酵母で造られているのに、全く違う表情を持つ四季の味わいをお楽しみいただけます。
【冬季限定】菊の司 季楽 純米新酒 美雪(みゆき)
【春季限定】菊の司 季楽 純米霞酒 桜(さくら)
【夏季限定】菊の司 季楽 純米爽酒 ひまわり
【秋季限定】菊の司 季楽 純米原酒 茜(あかね)
ぜひ日本の色彩豊かな旬の味と合わせてお楽しみください。
吟醸酒の仕込みもはじまり、蔵の中にはフルーティな香りとピリリとした緊張感が漂っています。
ぜひ平成最後の菊の司酒造のお酒を、どうぞよろしくお願いいたします!