
2019.11.8
こんにちは、saorin.です。
暑いときに、冷たいものが食べたくなるのは分かります。
どうして寒いときにもアイスが食べたくなるのでしょう?
こたつや毛布に包まって食べるアイスクリームってまさに「至福の時」。お風呂上りのアイスも超絶美味しいですがね。
アイスは人を幸せにする食べ物なんだと思っています。
それでは、第8弾いってみましょう。
みなさんは、ファミリーマートの「たべる牧場ミルク」ってご存知ですか?
パッケージのうしさんのゆるキャラ具合がな・ん・と・もかわいい!
これ、たまに食べるんですが、牛乳を50%使用したまるで牧場のソフトクリームのようなコクのあるミルクアイス。お値段税込198円。1カップにソフトクリームの上の部分がドーンっと170㎖入っているので、食べ応え抜群。発売当初、品切れになることもあったようで、SNS上ではトッピングをアレンジするのが流行ったことでも有名です。
日本酒×バニラアイスの組み合わせはSNS上でも日本酒ファンの中でも、もはや常識となっているようです。居酒屋さんでもメニューとして置いている所もあるのではないでしょうか。しかも、達磨正宗さんではバニラアイスにかける古酒が売られるほど。
「バニラアイス×日本酒」の組み合わせを調べていると、「日本酒アフォガード」というキーワードを発見しました。
「アフォガード」とはイタリア語で、「溺れた(アイスクリーム)」の意味。かける飲み物は、エスプレッソが定番ですが、かける飲み物によって「○○アフォガード」と呼び名が変わるようです。ここまでくると、お察しが言い方は分かりますよね?!
やっちゃいましょう!「日本酒アフォガード」!!
今回はコーヒーをかけたアフォガードをイメージして、日本酒を選んでみます。
ポイントとしては、
「カラメル?ナッツのような香ばしい香り」
「辛口タイプ(甘口ではなく酸も強すぎないもの)」
「お燗酒でも美味しい」
こんな日本酒であれば、バニラの甘味やミルクの風味を際立てて、ちょっと大人な芳醇「日本酒アフォガード風」を再現できるのでは?ということで、今回はファミリーマートの「たべる牧場ミルク」と「長期熟成吟醸酒七福神」を組み合わせてみようと思います。
まずはお燗の準備。
お鍋で水を沸騰させて徳利を入れ、ぬる燗になるまで待ちます。香りはどっしりと、ちょっとスパイスのようなクセのある感じ。口の中ではキリっと辛口ですが、徐々に口の中でマイルドに。後味の苦味もアクセントになっていい感じ。
蓋を開けると、ソフトクリームがどーん!!
巻いてる、巻いてる~。
いざ!アイスに燗酒をかけてみます。
ちょっとずつかけると、徐々にお酒にアイスが溶けてきて、なんだかあわあわしてきました!
あれ?クリームソーダ?興奮しすぎて、どのくらいお酒をかけたのか分からず・・・。
1口目は
「ミールーク」!
お酒の辛さは全く感じず、ミルクの香りと濃厚さ、アイスの甘味を強く感じました。
2口目は
「あれ、この懐かしい味は・・・」
販売終了となってしまった「スカイアイス」のようにスッキリ味に。先ほどよりは甘味は感じず。
3口目は
「栗?サツマイモ?の最中アイスのような味」
ちょっと時間を置くと、アイスの甘味よりもお酒の後味苦なのか苦味が目立つ。あれ?どんどん、味が変わる。
やっぱり間違いなし日本酒とバニラアイスの組み合わせはおいしい。もっと、おいしく食べるポイントは3つ。
① アイスでお酒がすぐさめてしまうので「熱燗」をかける
② アイスは食べる分だけ、お皿にとってお酒をかける
③ 熱燗をかけたら、とにかくすぐに食べる
お酒の量に関しては、このくらい!とは言えませんが、アルコールが含まれていますので、カラダにやさしく、ほどほどに。
今回燗酒を使用しましたが、当社の燗酒好きと言ったらこの人!ぼんちゃんこらむ。普段あまり燗酒を飲まないという方もぜひ見てみてください。
ホットコーヒーって、入れたての時は適度な苦みと香りで美味しいのに、ちょっと冷めてしまうと、「あれ?すごく苦-い」ことってありませんか。どうしてこんなことが起こるのかー?
みなさんは、「基本味」という言葉を聞いたことがありますか?
食べ物の味は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの「基本味」に分類されています。辛味や渋みも広義では味ではありますが、味を感じる仕組みが異なるため基本味とは異なるとのことです。
「基本味」は、まず主に舌の上にある味蕾という味の感知センサーが作動し、各神経を通って脳へ伝達。嗅覚や視覚、記憶の情報と一緒になって最終的に「甘い」「苦い」など「味を感じる感覚=味覚」となります。
こんな斬新な画像、よく実習レポートで作ったような気が…。これでも元医療学生(笑)
実は、「味覚」には不思議なことがたくさんあるんです。その中でも、今回ご紹介するのはこの2つ。
ちなみに、私たちのご祖先様方は狩猟・採取生活をしていたので、危険な食物摂取から身を守るため、本能的に、少しの量でも苦味や酸味、それらから生まれるエグ味を感じる→嫌な味→毒=不可食と判断。甘味を感じる→好ましい味→可食=毒でない→おいしいと判断していたと言われているそうです。野生の勘!すごいですよね?!
今回の検証結果と味覚の不思議な力を合わせて考えると、「日本酒とバニラアイス」の組み合わせは、最初にお酒の苦味や酸味→お酒のうま味や甘味→バニラアイスのうま味や甘味を感じ、さらには燗酒と合わせることで甘味が際立って絶妙な味わいになったということですかね。これって、バランスよすぎませんか?!
今回、参考にさせていただいたのはこちら。ありがとうございます。
≪口腔内の温度で甘み・旨みの感じ方が変わる!?美味しく料理を味わおう≫より引用
≪味覚としての甘味の役割の変化≫より引用
≪「味覚地図」は存在しない≫より引用
第8弾、いかがだったでしょうか?
アイスクリームに日本酒をかけるなんて、大人にしかできない贅沢。日本酒とバニラアイスの組み合わせは、生違いなしなので、ぜひお試しください。また、「このお酒」と「この味」の組み合わせが美味しかったなど有りましたら、教えていただければ嬉しいです。
でもやっぱり、しめにラーメンが食べたくなるんだな・・・
というあなた!こんなコラムもありますよ。
今回ご紹介したお酒はこちら。
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では、また来月!(^^)!
≪口腔内の温度で甘み・旨みの感じ方が変わる!?美味しく料理を味わおう≫https://aissy.co.jp/ajihakase/blog/archives/12896
≪味覚としての甘味の役割の変化≫http://corezoprize.com/taste
≪「味覚地図」は存在しない≫https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/51497
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酒蔵の嫁かつ1児のママ。結婚前まではまったく日本酒を飲んだことがなかったわたしが、なんと酒造り始めちゃいました。わたしなりにゆるーく、わかりやすく、日本酒の楽しさやおいしさをお伝えできればと思います。