2020.06.5
まいど!ゆーきです。
突然ですがみなさん8月24日は何の日か知ってますか?
実は、この日は「愛酒の日」。「アイスの日」ではありません。
これは、歌人若山牧水(わかやまぼくすい)がめちゃくちゃお酒好きだったことにちなんで、彼の誕生日である8月24日を「愛酒の日」と呼ぶようになったのだそうです。てか、若山牧水って誰?!
ということで、今回は愛酒の日特集です!
あ、見たことある!
そうでしょう、国語の教科書なんかにもちゃんと載ってる、有名な歌人さんです。宮崎県東臼杵郡で1885年8月24日に生まれ、早稲田大学で学を修めています。
自身が日本各地を詠み歩いた「旅の歌」に代表されるように、無類の旅好き。なんと自分の息子を「旅人(たびと)」と名付けちゃうくらいの旅バカです。明治時代のナオト・インティライミですね。
また自然を愛し、最期の地となった沼津では千本松原保存運動を起こしたり富士の歌を多く残すなど、自然主義文学としての短歌を推進しました。
彼がこよなく愛したのは、旅、自然、そして酒です。
牧水は大の酒好き。なんと一日一升の酒を飲んでいたといわれており、主な死因となったのは肝硬変です。ちなみに、真夏に亡くなったのに、しばらく経っても死体から腐臭がしなかったので、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させたとの逸話も。
彼が詠んだ酒の歌もまた、たくさんありますが、有名な一句をご紹介しましょう。
“白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり
”
どうですか。さぞ、美味しい酒だったのでしょう。美酒に触れた牧水の感動がしっかりと伝わってきます。アル中説もある牧水ですがぼくは否定しますね。酔いたいだけのアルコール中毒の人にはこんなキレイな澄み切った言葉は絶対浮かびません。
ちょっとだけ解説すると、「白玉」っていうのは白いお団子でも、真珠でもありません。至極の一滴を表現しているのでしょう。「穢れなく輝く玉=極上の美酒」が歯にしみわたる瞬間の幸せ。もう説明は要りませんよね。酒飲みなら、酒を愛する牧水の気持ちが超分かるはずです。そして彼と一杯交わしたくなりませんか??
ということで、8月24日は酒を愛する日。
ぜひみなさんの「愛酒」で初秋の夜を過ごされてはいかがでしょうか。
では。