2020.02.11
桃子です!
みなさま、“エッグノッグ”ってご存知でしょうか?私はハリーポッターでその存在を知りました。本を読み進めていくと現れるのです。エッグノッグ。
調べてみると、北米地方で寒い時期の余暇などで親しまれている、牛乳ベースで洋酒を少し効かせた甘いカクテルです。
このようなカクテルの存在を知った私。“日本酒で作ったらどうなるのだろうか!”という好奇心から、今回は日本酒を使用したエッグノッグを作ってみます。
温まりたい時や食後のデザートの1杯にピッタリ!ちょっと洒落たお酒で素敵です。
17世紀のイギリスで生まれたエッグノッグ。由来は諸説あるようです。
アルコールを注ぐ為の小さな木彫りのマグを表す「ノッグ(noggin)」が語源になっている説や「グノッグ(gnog)」という、植民地用語でラム酒を指す単語を使う「egg-and-gnog」が段々と省略されてeggnogとなった等、諸説ありました。
当時、材料の卵や牛乳はとても貴重で高価で入手が難しく、庶民には特別な飲み物でした。その後18世紀に海を渡って、イギリスの植民地に広まり、アメリカでは貿易で入ってくるラム酒を入れてよく飲まれるようになったそう。現在ではクリスマスや年末など特別なイベントの際に飲まれるようです。
祝日とエッグノッグの歴史的な関連を様々調べましたが正確な文献を見つけられませんでした…。しかしながら、古い時代から特別な機会に飲まれていることが分かりました!
今回、どのお酒と相性が良いかわからないので、味わいしっかりな当蔵の3つのお酒で試しました!
①ふくらみのある味わいとキレの「和の酒 菊の司」
②クセが少なく生?のコクとやわらかい味わいの「生?純米酒 菊の司 亀の尾仕込」
③香り高く全体的にパンチが効いている甘みと酸味の「純米生原酒 菊の司 亀の尾仕込」
エッグノッグの材料と作り方はこちら!
“・ 卵…1個
・ 砂糖…大さじ1
・ 牛乳…100ml
・ お好みの日本酒
・ シナモンなどのスパイス お好みで”
①卵と砂糖をよく混ぜる。
②牛乳を少量ずつ加えてよく混ぜる。この時点ではまだ火にはかけません!
③弱火にかけ、とろみがつくまで絶えず混ぜる(3分ぐらい)。
④お酒と1対1の割合で合わせて完成!
ちなみにお酒を加えていない状態はミルク感の強めの薄いプリンのような感じ。
最初に、「和の酒 菊の司」
口に含むと、最初に甘みを感じ、中間から最後にかけてお酒の持つ芳醇な香りが。その後、しばらく口の中でお酒の余韻が残りました。お酒の辛さとアルコール感が少し減りましたが、味は薄まった感じはありません。新感覚で美味しいです!
次に「生?純米酒 菊の司 亀の尾仕込」
香りは静かに優しく香っていて、一番いい香り♪イメージはラム酒の効いた大人なプリン。口に含むと、味に深みを感じ、中間で酸味が全体を引き締めて、旨味が続く感じです。味のバランスが良く、桃子イチオシです◎
最後に「純米生原酒 菊の司 亀の尾仕込」
香りはスパイシーでちょっぴり刺激がある感じ。合うかも?と思い飲んでみると、初めから最後まで苦いー。甘みや酸味、苦味がそれぞれ登場する感じで、お酒の主張が強めで味の調和が取れてない。残念(泣)。
どのお酒も香りは良かったのですが、甘辛の目安は中間から辛口タイプのお酒で適度な酸味があるお酒と合うのかなと思いました。
“生?純米酒 菊の司 亀の尾仕込”で作るエッグノッグは本当にオススメです。
「鍋で作るのめんどくさっ」「洗い物増えるじゃん」と思ったそこのあなた、確かに、確かに、私もそう思いました。
マグカップに材料を入れて電子レンジで加熱しても作ることができます。
ですが、加熱時間が難しいのです。
マグカップに卵と砂糖、牛乳を入れてよく混ぜてから、30秒ごとにかき混ぜてレンジで加熱してみました。均一に火が通らなかったためか、とろみがつかずに固形とサラサラとした液体に分かれてしまいました。
鍋で作った時と味は変わりませんが、お酒と混ぜた時にうまく馴染まないので口当たりが悪く、美味しくありませんでした(泣)
「均一になめらかになるまで」加熱することが美味しくするポイントなのでしょう。
電子レンジで加熱する場合は、30秒ずつ加熱し、湯気が出るくらい熱くなったら、加熱時間を短くしてこまめに混ぜるとうまくいくかもしれません。
先ほど作った日本酒エッグノッグ。そのままでも美味しいのですが、酒粕を足したらどう変わるのかなと思い、合うでしょと思い…やってみました。最近は毎日酒粕甘酒を飲んでいるので、家に常備しています。
酒粕甘酒を加えて飲んでみると、風味とコクが劇的にアップ♪飲みごたえもあり、アルコール感も少し減って飲みやすいです。
ですが、入れすぎると酒粕が圧倒的に勝利するのでエッグノッグ完全に消えます。
あと飲んだ後はしばらく体がぽかぽかします。
酒粕が美容や健康にいいということをご存知の方は多いはず。さらに、「体が温まる」イメージもありませんか?私は、「酒粕・甘酒・寒い・あったかい飲み物」と連想して、なんとなく「体が温まる」という程度にしか思っていなかったのですが、実は酒粕が体を温めることは科学的にも証明されているのです。
酒粕に含まれるタンパク質が酵素(プロテアーゼ)によって分解、生成される酒粕分解ペプチドが血管に作用して、一酸化窒素が生成され、血管周辺の筋肉が吸収すると弛緩状態になって血流が良くなり、結果として体が温まるという仕組みです。
また、甘酒にするととろみがあるので胃に長く滞留し熱を保ちやすい特徴もあるのです。さらに、毎日食べ続けることで筋肉量や基礎代謝量もアップし、冷え症知らずの体質に変化することが期待できます。
なんて完璧な美容食。普段の生活に取り入れたいですね。
ちなみに私が普段飲んでいる酒粕甘酒の酒粕はこちら「吟醸新酒バラ酒粕」
もろみを絞った後にすぐに袋に詰めるので香りや味が損なわれず、美味しいのです!
酵素に関するコラムはこちら
酒粕に関するコラムはこちら
酒粕を活用したレシピはこちら
記事の後半に酒粕の情報も+αしましたが、日本酒エッグノッグいかがでしたか?
ちなみにエッグノッグはお酒を加えないでも楽しむことができるドリンクなので、お酒を飲む直前に入れれば、お酒が飲めない方含めみんなで楽しむこともできます。
みなさまも是非、混ぜるだけで簡単、日本酒エッグノッグでほっこり温まりましょう!
次回の「美の徳利」もお楽しみに!
・ What’s Cooking America “Egg Nog History“
・ 森永乳業「エッグノッグ」