菊の司 髭シリーズ|旨い燗酒が飲みたくて造りました。
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2020.09.17

菊の司 髭シリーズ|旨い燗酒が飲みたくて造りました。

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「菊の司 髭シリーズ」は、燗酒にドハマりした20代蔵人を中心に醸造した、クラシカルな日本酒の味わいにスポットを当てたお酒です。いつの日か「あっためて飲むならやっぱり菊の司の髭だね」と言っていただける酒を。そして、

「気取らずに飲める居心地の良い酒」
「常温から燗酒で滋味深くほっと味わえる酒」
「繊細な管理を必要としない酒」

そんな飲み手に寄り添った酒を目指していきます。

昔からある新しい酒の魅力

昨今の日本酒市場は全体消費量こそ数十年間右肩下がりが続くものの、特定名称酒の販売量は年々上昇しています。それには諸要因ありますが、1つの理由として、今まで持たれていた日本酒のイメージを刷新するような流行酒の存在が大きいと考えます。

例えば近年主流の、香り高く柔らかな甘み・酸を持つ「芳醇旨口」系の酒は、飲食店においてワイングラスで提供され、若年層を中心に従来の日本酒に古臭さを感じていた客層にも受け入れられるまでに至りました。飲酒機会の全体数は下降線をたどっていますが、飲めるシーンのジャンル自体は拡大していると言えるかもしれません。

「髭シリーズ」では、そういったモノ・場所で日本酒のおいしさに気づいた方々に、新たな魅力を提案・理解・発見していただけるような商品を目指します。それをクラシカルな日本酒の味わい、特に冷や酒や燗酒で楽しめるような滋味深さに見出しました。

酒を温めて飲む行為はホットビールやホットワインも含めれば世界各地で行われていますが、それらは香辛料を加えたカクテルであり、酒単体を温めて嗜むのは東アジア特異の文化となります。

日本ではとりわけ燗をつける酒器から手法まで、おいしい酒を飲むための試行錯誤が1000年以上の歳月をかけて行われ、独自の発展を遂げてきました。「燗酒」というと未だにオヤジくさい印象を持たれがちですが、この特別な文化は絶対に廃れさせてはいけません。

髭シリーズを飲んだエンドユーザーの皆様に、そういった日本酒の奥ゆかしさを発見していただける商品を目指します。

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五感で味わうということ

「スペックありきの飲酒シーンが増えすぎている」と、これまで様々な場面で問題提起してきました。米・酵母・精米歩合・特定名称…。そこから生まれる先入観を基に飲むことで、本来感じられるはずの味わいをフルに楽しめない。そんなことが至る所で知らぬ間に発生しています。

菊の司酒造ではすべてのスペックを明かさない「非公開」の発売や、平井六右衛門シリーズにおける特定名称の非表示など、そういった課題に対する取り組みを行ってきました。そして髭シリーズでは、アルコール度数・原材料以外のラベル表記をしないことにしました。

スペックは酒を選ぶ時の判断材料になり得ますが、特定の固有名詞・数字に対する偏見があると選ばないフィルターにもなってしまいます。それらの情報はあくまでも蔵が目指す酒質に着地するための手段、あるいは結果に過ぎず、目的や本質的な価値ではありません。

酒を選び口にするまではなるべく先入観のない状態で、自分の感覚の赴くままに酒を味わっていただきたい。その酒を深掘りするのは飲んでみてからでも遅くはないのです。

髭シリーズでは情報に依存しない、五感で酒を味わう楽しさを提案し続けていきます。

商品紹介

菊の司髭BLACK 2019(令和1)BY

「菊の司髭BLACK」は、岩手県雫石町産「結の香」を低精白で使用し、協会7号酵母、そして生酛造りで醸した純米酒です。

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2019BYの髭BLACKの仕込みはまさに挑戦の連続。元々高精白に向く大吟醸用酒米として開発された「結の香」をあえて削らずに使用したことから始まり、当社では使用実績がほぼない協会7号酵母の採用、基本に則った生酛造りでの初めての醸造(※従来の菊の司生酛は「秋田式」と呼ばれる簡略化されたもの)と、ある意味で新鮮な酒造りでした。

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そんな中で出来上がった今回の酒。飾り気のないふくよかな香りの膨らみがありつつも、結の香らしい洗練されたクリアな味わいをどことなく感じられる、この米の新しい魅力を引き出せた1本になりました。

温度帯としてはやはり燗が最高。一度温度を上げきってから落とし、再びぬる燗程度まで少しだけ上げるのがベストで、先述した香りの膨らみと透明感のある口当たりを最も楽しめます。ちょっと割水してみても面白いです。

常温、冷酒では若干渋みを感じますが、トータルとしてそこも含めてバランスが取れている印象。巨峰のようなニュアンスも感じられるので、燗とはまた違った表情を楽しむことができます。

商品容量について

菊の司 髭 BLACKは、1800ml規格のみの発売となります。

取扱店について

髭シリーズ特約酒販店様※順不同敬称略

地酒屋 芳本
〒020-0023 岩手県盛岡市内丸5−13
019-653-8899

わかば酒店
〒025-0097 岩手県花巻市若葉町3丁目1−11
0198-24-6165

酒の蔵 わたなべ
〒024-0072 岩手県北上市北鬼柳19-68PAL1F
0197-65-0513
http://www.sakenokura-watanabe.com/index.php

SAKE Street
〒111-0052 東京都台東区柳橋1-11-5柳橋ビル1F
050-5319-6390
https://store.sakestreet.com/

登酒店
〒632-0071 奈良県天理市田井庄町555
0743-62-0218
https://www.nobori-sake.com/index.htm

旨い燗酒が飲みたい

この酒に懸ける想いをここまで色々書きましたが、結局は「燗をつけて旨い酒を造りたい・飲みたい」ということが「髭シリーズ」のすべてです。

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幸運にも入社1年目から燗酒にハマる可能性のある環境で働かせてもらい、ほぼ毎日季節を問わず燗酒を飲むようになり、「自分が思い描く最高の燗酒を造りたい」と思うようになるのはすぐでした。

冷たいお酒がおいしいのもわかる。燗をつけるのが面倒くさいのもわかる。でも燗酒の良さ、燗をつける意味がわかると、他の温度帯・飲み方で美味い酒の素晴らしさがまた別の視点で見えてくるはずです。

日本酒に対する興味がさらに深まる酒となるよう、一年一年成長していきます。

  

  

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ぼんちゃん

2017年入社。 「人生なんとかなるよ」と言い聞かせ、のらりくらり生きてる。燗酒が好き。
 

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