純国産漆を未来へ。漆器で嗜む瓶内熟成大吟醸「膠漆の交わり」
純国産漆を未来へ。漆器で嗜む瓶内熟成大吟醸「膠漆の交わり」

2019.03.19

純国産漆を未来へ。漆器で嗜む瓶内熟成大吟醸「膠漆の交わり」

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日本のものづくり職人が創り上げた、日本酒と漆器を嗜むコラボレーション「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」

「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」は、南部杜氏の郷である岩手県最古の酒蔵「菊の司酒造」の日本酒を漆の特産地である岩手県の純国産漆を使用し職人の手作りで仕上げたオリジナル平盃で楽しむ、コラボレーション商品です。このプロジェクトは、日本酒と漆器が織りなす素晴らしいハーモニーと、日本の歴史を感じる極上のひと時をお楽しみいただくとともに、シェア4%の窮地に追い込まれている「国産漆」の植樹活動を支援することを目的としています。

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「膠漆の交わり」でお召し上がりいただく日本酒は、酒米の王「山田錦」を40%まで磨き、岩手県の極寒の冬におよそ1ヶ月間、丁寧に低温発酵させた大吟醸酒。これを瓶に詰め、空気に触れて酸化しないように低温で熟成させた、平成23年度産のプレミアム熟成酒です。

淡麗に醸し上げた大吟醸酒を低温で熟成させることで、上品な甘みはより深みを増し、カラメルやナッツを想わせるような穏やかな香味を漂わせています。淡く色付いた艶やかな輝きには、長年の酒蔵の息遣いを感じます。

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菊の司酒造は岩手県盛岡市の紺屋町に蔵を構える、酒造創業1772年、県内最古の酒蔵です。240年余りもの間みなさまに支えられて、酒造りを磨き続けてまいりました。

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蔵の真裏を流れる中津川(なかつがわ)は、盛岡の街中に在りながら夏は鮎釣り、秋は鮭が遡上します。年間を通して川底がキラキラと映える自然豊かな清流です。この伏流水を井戸で汲み、仕込み水としてお酒造りに使っています。水質は中軟水で、岩手の山々から染み出たミネラル分が適度に含まれ、私たちのモットーである調和の取れた奥深い「和の酒」に欠かせないお水です。

決して大きな蔵ではありませんが、お客さまの笑顔を思い浮かべながら、人の手で丁寧にお酒造りに取り組んでおります。

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私たちの蔵がある岩手県にはたくさんの自然があり、多彩な食材や名産品の宝庫です。その中のひとつに「漆」があります。

漆は縄文時代早期からの歴史をもつ、日本古来の伝統塗料として知られていますが、実は国産の漆のおよそ7割は岩手県産の漆です。純国産の漆は樹木の生育から漆液の掻き取り、精製、塗料化まで非常に長い年月と職人の技によって生み出されています。漆器特有のツヤとなめらかな手触りは私たちにとって非常に馴染み深いものです。

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膠漆の交わりでお楽しみいただく平盃は岩手県の純国産漆を使い、職人の手作業によって木地作りから塗りまでを3カ月超の時間をかけて丁寧に仕上げました。素材の貴重さもさることながら、気温や湿度、品物の状態を五感で見極め、何度も何度も時間をかけて上塗りをした漆器です。表面にはあえて「刷毛目」を残すことで、世界にひとつしかない個性豊かな表情をお楽しみいただけます。

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また、長期熟成大吟醸酒の色・香り・味わいを余すことなくお楽しみいただけるよう設計いたしました。

穏やかな香りをお楽しみいただける広口平盃をベースに、なめらかな口当たりのカーブと手に馴染みやすいサイズ。さらに白色塗料で精製した「白漆」で仕上げることで、淡い熟成色に深みを与えます。黒や朱が多い漆器の世界で、お酒の色をお楽しみいただくために、あえて珍しい白漆を選択しました。

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「膠漆の交わり(こうしつのまじわり)」は漆器で味わう日本酒の体験を通して、長い年月をかけて伝承し磨き上げてきた日本のものづくり職人による技の輝きをご堪能ください。

Makuake(マクアケ)にていち早くお届けいたします。

2019年4月9日から5月30日まで、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にてプロジェクトご支援を募集しております。いただいた支援は漆の植樹活動や職人育成のためにNPO法人ウルシネクストに寄付し、活用いたします。ご支援のリターン(お返し)として「膠漆の交わり」商品を先行してお得にお届けいたします。一般販売は2019年9月上旬、希望小売価格20,000円(税別)を予定しております。

みなさまのあたたかいご支援をお待ちしております。

膠漆の交わりマクアケ_バナー

※上記のサイトは4/9からアクセス可能になります。

未来へ伝えたい、純国産漆のぬくもり。

このプロジェクトは、みなさまに時が醸す熟成大吟醸酒を漆器でお楽しみいただくほかに、もうひとつ目的があります。それは「純国産」の漆を未来の子どもたちに伝えてあげることです。

今、国産漆は大変なピンチに直面しています。国内の需要が落ち、またかぶれの可能性や急斜面の山間を漆の樹一本一本を掻いて歩くなど労働環境の過酷さから職人数も激減。主に中国からの安価な輸入漆が流通し、国産漆の流通量は全体の約3%ほどにとどまっています。そのうちのおよそ70%が岩手県産の漆です。(『H29特用林産物生産統計調査』林野庁)

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しかし近年、文化庁の指導により日光東照宮や金閣寺など重要文化財の修復には国産漆を使用するようになりました。毎年2.2トンが必要とされていますが、産業として著しく衰退した現在の生産体制では、その需要についていけません。

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漆の樹木の生育には大変な時間と手間がかかります。生育にはおよそ10年の歳月を必要とし、一度掻いた樹木は3カ月間の漆液採取が終わると伐採されてしまいます。一本の木から採ることができる漆液はたったのコップ一杯分。修復材の需要が生産量を上回り、漆の樹木は年々減少しているのです。

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このままでは、国産漆産業の消滅は免れません。縄文時代から9000年の歴史を持つ漆文化が途絶えてしまうのです。

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そんな危機的な状況下で活動を続ける「株式会社浄法寺漆産業」代表松沢卓生(まつざわたくお)氏とご縁をいただきました。彼の斬新なプロデュースは世界からも高い評価を得ています。職人の利便性を考慮し絵の具のようなプラスチックのチューブに充填した漆塗料は『グッド・デザイン賞』を受賞。またJR東日本の豪華寝台列車『TRAIN SUITE 四季島』の客室内装やトヨタ自動車『アクア』の塗装など、数多くの一流企業とのコラボレーションを実現しています。

松沢氏は漆の供給体制の脆弱さに強く警鐘を鳴らしています。

「現在の漆市場は、あまりにも中国産に頼りすぎている現状があります。和のイメージが強く実際に古くから親しまれてきた素材ではありますが、現在はほとんどが輸入品になってしまいました。でも、そんな中で少しでも国産を広めていければ。やはり国産の漆製品は、国産の漆で作って頂きたいですから。中国産の漆が特に劣るわけではありませんが、国産の漆には、それ以上に優れた点が多々ありますので」

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国産漆で仕上げた漆器は透明感があって綺麗であるといわれています。更に耐久性も高く、特に文化財の補修などでは中国産で塗った箇所と比べて明らかに差が出るそうです。その秘密は、漆掻き職人の採取方法の違いにあります。漆液を採取して塗料として精製するまでの工程によって、純国産の漆はツヤが深まるのです。

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彼は漆を使った製品を数多くプロデュースし広めるほか、漆の植樹活動に精力的に取り組んでいます。2017年春には盛岡市上米内にて種蒔きを実施。険しい山の斜面で漆を掻く職人のイメージが強い漆ですが、漆の木自体は日当たりさえよければ平地でも十分に育ちます。しかし、「かぶれ」のイメージが先行し、植樹地を見つけるのも一苦労。そして、NPO法人ウルシネクストを立ち上げ、国産漆産業を未来へ伝える活動に取り組んでいます。

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日本酒と漆器はその相性もさることながら、悠久の歴史の中で固く結ばれた仲です。「膠漆の交わり」とは膠(にかわ)と漆(うるし)で塗り固められたような強い絆を意味する故事成語です。その魅力を最大限に引き出し、日本酒が漆器を、漆器が日本酒を引き立て合う、そんな素晴らしいハーモニーを体験していただきたい。そして日本の漆文化を未来へ伝えたい。日本酒「膠漆の交わり」はそんな想いから生まれた商品です。

日本の歴史に触れる、極上のひとときを。

今回お届けするのは、酒蔵で大切に瓶内低温熟成させた大吟醸酒です。酒米の王「山田錦」を使用し、鑑評会用に丁寧に醸しだした大吟醸酒をビンに詰め、低温の蔵内でじっくり熟成させた一本。ビンで熟成させることで劣化を抑え、吟醸香を残しつつ、とろみのあるなめらかな熟成酒に仕上げました。

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漆器はこの熟成大吟醸を楽しむためのオリジナル平盃です。

大きさ、深さにもこだわりました。大きめのカーブが口元にそっと寄り添い、繊細に絡み合う香りと共に、絹のようにやわらかくお酒が流れ込みます。熟成酒の香味を最大限に堪能することができる設計です。

また、黒や朱色が主流の漆器ですが、あえて白漆を使用。白色、とは言ってもよく見ると褐色に色付いています。漆液に真っ白な顔料を混ぜて白漆を作りますが、このように漆液の色が残るため、一般的にはあまり使われていない色です。しかしこれが、漆の色なのです。

この盃に綺麗に熟成された日本酒を注ぐと、艶やかな深い光沢をお酒に与えます。その輝きは深みがあり、日本の悠久の歴史を感じさせます。

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重要文化財の補修にも使用されている純国産漆の酒器で楽しむ、國酒。まさに、日本の“宝”に触れて、飲む、日本人でよかったと思える最高の時間をお過ごしください。日本酒「膠漆の交わり」は悠久の日本の歴史にふれる極上のひとときをお約束します。また、売上の一部を漆の樹木を守る活動の資金として活用させていただきます。

膠漆の交わり_ロゴ

「膠漆の交わり」プロジェクトの始動にあたり、ロゴ・コンペティションを実施いたしました。2018年7月11日から8月31日までのおよそひと月半の募集期間で、当初の予想を大きく上回る233点もの作品をご応募いただきました。

力作が揃う中、選考には苦心しましたが、書家・飯田峰空さまの書を採用いたしました。

にくづきとさんずいの線をつなげることで、交わりが堅く結ばれている様子を表現しています。長い曲線は、お酒が注がれている盃をイメージしました。

応募のメールと共に、たくさんの応援のお言葉を頂戴しました。書の世界も日本酒や漆と同様に大変厳しい状況に追い込まれた伝統文化である、とのメッセージもございました。

ご応募いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。

Makuake(マクアケ)にていち早くお届けいたします。

2019年4月9日から5月30日まで、クラウドファンディングサービス「Makuake(マクアケ)」にてプロジェクトご支援を募集しております。いただいた支援は漆の植樹活動や職人育成のためにNPO法人ウルシネクストに寄付し、活用いたします。ご支援のリターン(お返し)として「膠漆の交わり」商品を先行してお得にお届けいたします。一般販売は2019年9月上旬、希望小売価格20,000円(税別)を予定しております。

みなさまのあたたかいご支援をお待ちしております。

膠漆の交わりマクアケ_バナー

※上記のサイトは4/9からアクセス可能になります。

 

浄法寺漆産業公式WEB http://www.japanjoboji.com/

NPO法人ウルシネクスト公式WEB https://www.urushinext.org/

 

販売店さまへ

今回、このプロジェクトの目的をより多くの方へお知しらせし、ご支援という形で漆を未来へ伝えるためのアクションをおこしていただくためにクラウドファンディングという方法を選択いたしました。しかし、漆の樹木を持続的に生産していくためには、継続的な支援を必要としています。「膠漆の交わり」プロジェクトにご賛同いただき、商品のお取扱いをご検討いただける小売店さまは、当社までご一報頂戴できますと大変幸いです。なお、一般販売は2019年9月上旬を予定しております。何卒、よろしくお願いいたします。

菊の司酒造株式会社 info@kikunotsukasa.jp

 

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