スペック謎の日本酒「七福神 非公開」の正体を公開します!
スペック謎の日本酒「七福神 非公開」の正体を公開します!

2019.06.11

スペック謎の日本酒「七福神 非公開」の正体を公開します!

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今年4月に発売し、原料米・精米歩合・酵母・火入れ有無などすべてが【謎】の日本酒「七福神 非公開」。

いよいよ利き酒クイズ正解発表です!!みなさんは何問当てることができたでしょうか?そしてこのお酒の正体とは…!?

※ネタバレしたくない方は「謎のお酒「七福神 非公開」(←商品名です。)」にて企画主旨をご紹介しております。

 

謎の日本酒「七福神 非公開」とは?

七福神 非公開」は酒米などのスペックをすべて非公開とし、先入観にとらわれず、お客様自身の感覚でお酒を楽しんでいただきたいというコンセプトで企画したお酒です。またラベルのQRコードを読み取ると利き酒クイズに挑戦できるという、革新的(?)な試みでもあるのです!!

利き酒バナー

今回は200人以上の方々にご回答いただくことができました。本当にありがとうございます!

またお取扱いいただいた酒販店様ならびに飲食店様におかれましては、当商品の趣旨にご賛同いただき、お客様が楽しんでいただけるように多大なるご協力いただきました。重ねて御礼申し上げます。

さて、前置きはここらへんにして早速クイズの正解発表に入っていきましょう!!

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正解発表!!

 

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米は岩手県の酒造好適米「吟ぎんが」を50%まで磨き上げ使用しています。吟ぎんがは岩手県における最初の酒造好適米で、醪での融解性に優れ、芳醇な味わいを表現しやすい特長があります。酸味による味わいの幅をもたせやすく、現代の多様な食事シーンにも対応しやすいお米。

「非公開」を実際に利き酒してみると、後味にその酸味を感じられます。味わいが締まり、食中酒としても活躍できる造りを意識しています。

ちなみにみなさまの回答はこんな感じでした。

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少し難しかったでしょうか。

それでも多くの方が「吟ぎんが」をピタリと言い当てています。造り手側からすると、全国的にも高品質で知られる「山田錦(やまだにしき)」や「美山錦(みやまにしき)」、岩手県の超新星である「結の香」と同等レベルの味わいを「吟ぎんが」で表現できたことは、非常に嬉しい限りです。

 

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精米歩合は「50%」でした。

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よって、商品としての特定名称は「純米大吟醸」になります。

 

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こちらは「55%」「純米吟醸」が人気票となりました。

最近は非常に高品質な純米吟醸酒が増えてきており、純米大吟醸酒との差が少なくなってきていると感じます。

吟醸造りは「雑味の少ないキレイな味わい」と「華やかでフルーティな香り」を特徴として捉えている方が多いのではないでしょうか。後程発表する使用酵母でも触れますが、この商品はあえて香りはすこし控えめに、飲み飽きしない穏やかでふくらみのある味わいを目指して醸造したものです。

その観点からこの結果を受け止めると「大吟醸ほど華やかではないけれど、純米酒の雰囲気ではなく、ある程度精米された口当たり綺麗なお酒」というところでしょうか。

 

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酵母は岩手県オリジナル酵母「ジョバンニの調べ」を使用しています。

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きょうかい7号酵母の変異種を親に持ち、吟醸酵母として岩手の蔵元の多くがいろんなお酒に使っています。岩手県工業技術センターによって品種の改良が繰り返し行われており、全国新酒鑑評会などの出品酒に採用する酒蔵も増えている、岩手県のエース酵母。

メロンを思わせる香りを生む「カプロン酸エチル」の多産性酵母ですが、同じ特性を持つきょうかい18号系の酵母と比べて穏やかさがあり、奥ゆかしさを感じさせます。

 

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最後に火入れの有無ですが、答えは「生酒(火入れ無)」でした。これについては、たくさんの方が正解していました。

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今回、ご回答いただいた212名さまのうち、全て正解した方は2名でした。おめでとうございます!

まとめると、「七福神 非公開」はこんなお酒です。

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半世紀を越えて、てづくり七福神は新時代へ。

「七福神 非公開」は当蔵の某看板商品の新レシピ別採りとして企画したものです。そう、その看板商品こそ「てづくり七福神」です。

てづくり七福神は1966年の発売後、さまざまな社会的な変化、日本酒のブームを乗り越え、半世紀にわたってご愛顧いただいておりました。

当時、今で言うところの大吟醸酒がまだ市場に出回っておらず、もっぱら鑑評会用に仕込み、酒蔵に寝泊まりする蔵人の自家消費用だった頃に、酒販店様をはじめとするたくさんの方々の想いをのせて発売した、市販吟醸酒のパイオニア的な商品です。

「水のようにスーと飲める」

そんな酒を造り続けています。派手な香り、甘さではなく、発酵によるな深み、自然と一杯が進む味わいを大切にしてきました。

時代が変わり、機械設備を導入しながらより良い酒造りを目指す今日においても、伝統のてづくり製法を守り、泊まり込みで麹をつくり、人の手による酒造りで醸している「てづくり七福神」。

その心をもって、新たな時代に進みます。

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米と水と手。

岩手県で育まれた原料米のみを使用し、米と水だけで仕込みます。また、当蔵は新卒採用に力を入れていますが、若い醸し手にてづくりによる酒造りの技術を伝承していくために、てづくり七福神は当蔵のお酒造りの中で大きな役割を担っています。

新たな「純米大吟醸 てづくり七福神」は2019年10月1日「日本酒の日」から出荷を開始いたします。

通常の商品は火入れしたものを出荷いたしますが、数量限定商品として今回お楽しみいただいた「七福神 非公開」と同じく生酒を新酒が出来次第、出荷を予定しています。

「七福神 非公開」で伝えたかったこと

「七福神 非公開」はあえてスペックを一切公開しないまま「利き酒を楽しむ商品」として企画し、発売しました。

その結果、たくさんの方に日本酒を自分の感覚で楽しんでいただくことが実現し、たくさんのお客さまのお声をいただくことができました。蔵人一同、本当に嬉しく思います。

日本酒を「情報で嗜む」のではなく「感覚で楽しむ」おもしろさに気付く、そんなちょっとしたきっかけになれば幸いです。

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お客さまのお声

アンケートにお答えいただいたお声をそのままご紹介します。

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