
2019.07.23
こんにちは、桃子です!
みなさんは飲んだお酒の瓶そのまま捨てていませんか?ラベル捨てていませんか?
いやーー、もったいないですそれ。
お酒のラベルは素敵なデザインが多いので、コレクションして飾る方もいるみたいですよ。
飲んだお酒の記録にもなって、あの時何のお酒飲んだっけ~?なんて思い出す手間を省くことができるのです!
そこで今回はラベルコレクションするために、きれいなラベルのはがし方をご紹介します。
それでは、「美の徳利」スタートです☆
さっそく、ラベルをはがしますか!!
…と意気込みましたが、
はがす前にラベルの紙質について少しご説明を。
ラベルの紙質っていろいろあるんですよね。和紙だったり、プラスチックだったり。
触り心地もツルツルしたり、ザラザラしたり。
紙のラベルは比較的はがしやすいのですが、合成紙やフィルムのラベルははがしにくいことが多いです。1度折り目がつくと消えません。ひっぱりながらはがすと伸びます。
あと、のりで貼るタイプなのか、シールで貼るタイプなのか、によってもはがしやすさは変わってきます。
ちなみに、なぜ合成紙やフィルムのラベルを使うのかというと、耐水性・耐擦過性があるため、結露でラベルがベロベロになったり、こすれて破れたりする恐れがありません。そのため、きれいな状態でお客様のところにお酒をお届けできるのです。
でも、はがしにくい!!!
なので、はがしにくいラベルをきれいにはがします。
用意した銘柄はこちら。
当蔵の平井六右衛門(ひらいろくえもん)。
シールで貼るタイプのフィルムラベルです。粘着力高めでラベルの厚さが無いので、爪もなかなか引っかかりません。
強敵だっ。
そんな強敵ラベルに3つの方法で挑みました。
①水につける
②熱ではがす
③リモネンを塗りながらはがす
ん?「リモネン」ってなんぞや?
「リモネン」はレモンやオレンジなど柑橘類の皮に豊富に含まれている精油成分です。香料や天然由来の溶剤として使われており、シールの粘着剤を溶かしてくれます。
コスパ・仕上がり・時間の点から結果をいうと、蒸気ではがす方法が一番良いです◎
以下、レビューです。
方法:バケツに水を張り、中に瓶を放置。
結果:1時間でラベルの角がはがれ、全体がきれいにはがれた。
「すぐにはがれないだろう、長期戦だろう」と思っていたので、拍子抜けしました。あと、0円です。
方法:(1)ドライヤーの温風をあてる。
(2)やかんに少量のお湯を沸かし、その蒸気を数秒あてる。はがれた部分に再度蒸気をあて、はがす作業を繰り返す。
結果:(1)ドライヤーはすぐにははがれず、瓶が熱くなり、時間もかかった。
(2)蒸気はすぐにラベルの角がはがれ、全体がきれいにはがれた。
蒸気ではがす方法は熱ではがすというより、ラベルの接着部分についた水滴ではがした感じになりました。0円で時間もかからずに、はがすことができました◎
方法:ラベルの角に沿ってリモネンを塗り、数分置く。はがれた部分に再度塗り、はがす作業を繰り返す。
結果:塗った部分はすぐにはがれた。手にリモネンの香りが染み付く。
水につける時間は無い!お湯を沸かす暇は無い!今すぐはがしたい!という方にはリモネンがおすすめです。
でも、作業中はずっとリモネンの香りを嗅ぐことになるので、強い香りが苦手な方にはあまりおすすめしません。
ガラスの内部組織は急激な温度変化に耐えられません。一般的に温度差の目安は「60℃」と言われています。例えば、20℃の瓶に100℃のお湯をかけると、温度差は「80℃」です。この場合は、割れるリスクが高くなってしまいます。
同じ場所を熱し続けないようにしましょう。
あらかじめ瓶に水を入れておくと、水がある程度の熱を吸収してくれるので割れるリスクが軽減されますよ。
リモネンは引火しやすいので火気厳禁です。着火源から遠ざけましょう。
皮膚についたら、水と石鹸で洗いましょう。
今回はラベルをきれいにはがす方法をご紹介しました!
はがした後のラベルは画用紙に貼って、額に入れたり、ファイリングしたりするのがおすすめです。
ちなみにこちらは同僚のお父様のコレクションを拝借しました。
ノートに記録されているので、余白部分に飲んだ時の感想や思い出も書くことができますね!
ラベルコレクションは飾ってよし、飲んだお酒の記録として残してよしです。
ラベルコレクションやってみませんか?
それでは、次回のコラムもお楽しみに☆
商品部2019年入社の蔵人女子。奥深い日本酒の世界を日々勉強中です。連載「美の徳利」では、日本酒を「美」にまつわる視点から取り上げ、飲んでおいしいだけじゃない日本酒の魅力をお伝えしていきます。