
2019.08.19
この度、菊の司酒造は「大吟醸てづくり七福神 門外不出」の商品名称およびデザイン変更を2019年10月1日に実施いたします。
同商品の歴史は平成初頭に遡ります。
フラッグシップ「てづくり七福神」の最高級数量限定商品として発売し、今で言うところの特定名称酒がまだまだ市場に少なかった頃からお客さまには大変なご愛顧をいただき、今日まで製造販売を続けておりました。平成3年に「門外不出」の商標登録を出願しましたが、言葉の意味が商標として適さない、という理由で拒絶されています。しかしながら、お客さまの支えのおかげで岩手県の枠を超え、全国各地でご愛飲いただきましたことに、感謝するばかりです。
一方、西堀酒造株式会社(栃木県小山市大字粟宮1452、代表取締役社長 西堀和男)が平成16年に「門外不出」を同様に出願したところ、商標が認可されました。それから15年余り、市場には2つの酒蔵が醸した「門外不出」が流通していたことになります。特に近年はネット上の情報が錯綜し、お客さまには一層の混乱を招く結果となってしまったことを当社として誠に遺憾に思います。
そして西堀酒造(株)代理弁理士より2019年6月に販売中止を求める警告書を受け、やむなくこのような判断をいたしました。
つきましては、2019年10月1日より商品名を「大吟醸 てづくり七福神 和心伝匠(わしんでんしょう)」に変更し出荷いたします。なお酒質や価格に変更はございません。
これまで販売にご協力いただきました卸様、酒販店様、飲食店様におかれましては消費増税前の大変お忙しいところに余計なお手数をおかけすることになり、深くお詫び申し上げます。何卒、ご理解とご協力の程を賜りますと幸いでございます。
引き続き、菊の司酒造をよろしくお願いいたします。
大吟醸てづくり七福神「和心伝匠(わしんでんしょう)」は、酒米の王、山田錦を精米歩合40%まで磨き上げ、本州一寒い盛岡の真冬に醸し上げた大吟醸原酒です。
およそ1ヶ月間、超低温発酵させて仕上げたもろみを圧力をかけずに搾り集めたしずく酒。
雑味が少なく、とろみのある芳醇な香味は、雪国のどこか温かみのある冬景色を想わせます。
和心伝匠の命名は、いくつかの候補の中から社員で選びました。
私たちのお酒造りのモットーである「和をもって酒造りの心とする」。調和の取れた、関わる人々の想いが総和になった和酒。そんな心を飲み手のみなさまにお届けしたいと願っています。
大吟醸てづくり七福神 和心伝匠(わしんでんしょう)
容量/1800ml、720ml
原料米/山田錦100%使用
精米歩合/40%
希望小売価格/1800ml 10,000円(税別)、720ml 5,000円(税別)