八木澤商店の「奇跡の醤」で作る!「卵黄の醤油漬け」
八木澤商店の「奇跡の醤」で作る!「卵黄の醤油漬け」

2019.09.24

八木澤商店の「奇跡の醤」で作る!「卵黄の醤油漬け」

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皆さんこんにちはほっけです。

もうまもなく今年の酒造りが始まろうとしている今日この頃。

みなさんいかがお過ごしでしょうか?

ちなみに前年度までは造りは10月半ばからだったのですが、今年からはちょっと早めて9月の終わりごろに初めての米洗いがあります。

それに合わせて蔵のお掃除なんかも頑張っているわけですが、間に合っている…のか?

何か忘れているような気がしてそわそわしてしまいます。私だけでしょうか?

でもみんなで思いつく場所はやっているので、大丈夫でしょう。

 

そんな造り前の心ざわめく忙しい時期でも、仕事終わりの一杯はとても美味しいですよね。

お仕事をされている方ならみんなそう思うはずです。

では、みなさんの一杯をさらに素敵なものにできるものがめちゃめちゃ簡単に作れることをご存知でしょうか?

それが「卵黄漬け」。

基本的には醤油に漬けるのですが、めんつゆなどでもできるとのこと。

単に漬けるだけなのにべっ甲のような超高級な見た目のおつまみが完成します。

お家にあるものだけで作れるべっ甲…もとい卵黄漬けですが、せっかくなら皆さんの一杯をもっと楽しめるようにしたいですよね。

なんてことを考えながら調べてみたら、私が案を出す5日ほど前に某有名ユーチューバーのHIKAKINさんが超高級品をふんだんに使って卵黄漬けを作っていました…。

まさかの被りに驚くしかありません。

私は庶民なのでそれの上を行くということもなかなかできませんし、使うもの全部が全部を高級品で…というわけにもいきませんから、少しの贅沢という意味で醤油を岩手県の高級品にして作ることにしました。

ということで今回は贅沢陸前高田市にある八木澤商店さんの「奇跡の醤(ひしお)」を使って高級な卵黄漬けを作ってみた件です。

imgほっけ20190911_1

ちなみにこれから使う「奇跡の醤」の写真がこちら。

陶器風のビン(ぎょく瓶というそうです)に入った150mlの貴重な醤油。

このお醤油は、東日本大震災により工場の外壁以外全てが流されてしまったにもかかわらず、研究のため預けていた岩手県釜石市の水産技術センターの研究所でたまたま残っていた醪を少しずつ増やして、震災から3年8か月後にやっと搾り始めることができたものだそうです。

これまで作ってきた味を途絶えさせることなく、これからも残すことができたというまさに奇跡の醤油です。

ありがたく、かつ贅沢に使わせていただきたいと思います。

 

醤油そのものの味も気になったので試しにちょっとなめってみました。

imgほっけ20190911_2

色味はこんな感じ。

封を切った瞬間からお醤油のいい香りがしました。

味はもちろん醤油味…笑

…なんですが、ほんの少し甘みを感じたり、苦みや旨みも感じたりとなんだか本当に色々な味がしました。

これがいわゆる味の深み…。

日本酒でも味に深みや奥行きがあるなどと表現したりしますが、このお醤油かなり明確に深みが出ていると思います。醤油すごい。

長くなりましたが、それでは作っていきましょう。

超高級醤油「奇跡の醤」で卵黄漬けを作ってみた件

<材料>
・卵黄…食べたいくらい(1~3個が妥当)
・醤油…卵黄が半分くらい漬かる量

1 卵を卵黄と白身に分け、卵黄のみタッパーに入れます。

imgほっけ20190911_3

2 醤油を半分くらいまで入れます。

imgほっけ20190911_4

3 1~2日冷蔵庫で寝かせて完成!

imgほっけ20190911_5

とりあえず1日置いてみました。見た目は卵黄に醤油が染み込んだことで確かにべっ甲のようできれいです。

ちなみに色々と調べてみたところ日持ちとしては2~3日がいいところではないかと。

一週間漬けていても食べたという方もいらっしゃいましたが、醤油漬けとはいえ生卵なので食中毒になる可能性は高いかなと思います。

また、漬けすぎてもただの醤油の塊になってしまいそうな気がするので食べごろという意味でも漬けてから1~3日以内に食べることをお勧めします。

食べてみての感想としては、醤油の味が染み込んでなかなかしょっぱく感じます。また、外側が少し固くなり、黄身の味が濃厚になっていました。

真ん中付近までは染みておらずとろっとした液体状のままだったので、卵版フォンダンショコラみたいな感じです。

 

作り方は本当に簡単なのに高級珍味を食べている気分になります。(今回は実際に高級なんですが)

それから、実験で家に元々あった醤油でも漬けてみました。味の濃さの部分では正直そこまで変わらないです。

ですが、奇跡の醤で漬けたほうが食べたときの香りが立っていると感じました。

さらに、醤油そのものが美味しいので、他の食材が一般的なものだったとしても、できあがる料理の味のレベルを引き上げてくれていると思いました。

良いものを使うってやっぱり大事なんですね。

また今回は卵黄でしたが、お刺身などを漬けても美味しそう…という無限の可能性を感じます。

ですが一個ではさすがに物足りなかったので、2~3個漬けておいてウキウキしながら晩酌を始めるのがベストだと思います。

ただし食べるときは丸々1個を一気に食べるのではなく、つまようじなどの先でちびちびとなめるほうがおすすめです。

どうしてもそのまま1個食べたいのであれば白ごはんをご用意ください…。

とりあえず注意書きを出す程度に白ごはんが欲しくなるくらいですから、合わせるお酒もお米の味がしっかりしているものが良いでしょう。

ということで「辛口純米酒 七福神」を飲んでみました。

もちろんしょっぱいものには合います。ですが食べた後にすぐ飲むと少し舌への刺激が強いかなと思いました。

なので食べる量を少なくするか、舌が少し落ち着いてから飲むという合わせ方のほうがいいかもしれませんね。

もしくは「純米酒 七福神」を選ぶというのもありだと思います。

皆さんもどんなお酒がいいか、作って飲んで試してみてくださいね。

今回参考にしたものはこちら。

<卵黄漬けの消費期限について>

 

<レシピ>

 

<おすすめのお酒>

 

<HIKAKINさんの動画>

それではー(^.^)/~~~

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ほっけ

2017年入社。 食べることが好きなので、料理も非常によくできる(ようになる予定)。
連載「ホットケーキしか作らない蔵人女子が○○つくってみた件」では、
女性南部杜氏を目指すわたしがお酒に合う?おつまみ料理にチャレンジしていきます。

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