春到来!桜を愛でる山遊びと花見酒のはなし
春到来!桜を愛でる山遊びと花見酒のはなし

2020.04.10

春到来!桜を愛でる山遊びと花見酒のはなし

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こんにちは!風香です。

4月だ!春だ!花粉だ!今年もティッシュに泣きつく季節となりました。

私個人としては春~秋は四季折々の花粉と戦わなければいけないので何も嬉しくはないのですが、世は春の芽吹きと共に浮足立っているご様子。今時期なんかは特に、桜を愛でにお花見に行く方も多いんじゃないでしょうか?今回はそんなお花見に関するお話です。

お花見=桜を見る会はナンセンス!?

ところで、「お花見」って何でしょうか?

桜を見る会?ピクニック?青空宴会?

いいえ、違います。お花見とは、田んぼの神様を迎え入れる儀式なのです。

田んぼ 雫石

その昔、人々は春が訪れると山に入り、田の神様の依代となる若木の枝や花を取って帰り水田の水口に立てたそうな。山は常世と現世を分ける神聖な場所。山の神様は山から頂いた枝や花を目印に水田に降りてきて、田んぼの神様として秋の収穫まで水田を見守ってくれるのです。

この儀式、いわゆる山遊びでは山に咲く春の花を大層重んじました。とりわけ重宝されていたのが桜です。

桜

桜の語源は「咲く」に接尾辞の「ら」がついて「さくら」となった、というのが一般的です。しかし民俗学的な観点から見ると、「さ」が田の神、「くら」が神が座る台座を現しているという見方もできるそうで、桜は土着信仰と深いかかわりがあると考えることもできますね。

古事記においては、木花開耶姫(コノハナノサクヤヒメ)という神様の栄華と儚い短命を象徴する木として桜が登場します。古事記の成立は8世紀の初め頃ですので、そのころから日本では樹木、特に桜を神聖視していたことが分かります。

山遊びの頃には百日の労(冬)を労うために山の木々捧げたお酒を農耕者たちで頂いたといいます。今まで当コラムを読んでいる皆様ならもうわかりますね?神前で酒を飲む、即ち御饌(みけ)として神に供えられ、霊が宿ったものを口にして御利益をいただくことで豊穣と繁栄を願ったのです。

神様とお酒の関係についてはこちらをチェック!

 

豊臣秀吉と花見のはなし

では、現代の花見=桜を見ながら宴会、という様式はいつ頃出来たものなのでしょうか?

平安の頃には一部の上流貴族たちの間で桜を見ながら酒を飲み、句を読むといった催し物が流行っていたといわれています。

それが時を経て段々と庶民にも広まり、江戸の頃には現代のようなご馳走やお酒を抱えて桜を見に行くレクリエーションが定着していきました。

特に、派手な物好きだった戦国武将・豊臣秀吉が京都の醍醐寺で催した「醍醐の花見」は、近隣諸国から700本もの桜の木を集めて大層豪華な花見の宴であったと言われています。この宴では家臣のみならず商人や近所の農民達も招かれ、奥方達が持ち寄ったご馳走を交換し合ったり、酒飲みの勝負や仮装大会が行われていたそうな。この辺りが現代に息づくお花見スタイルの祖になったんじゃないかな~と個人的には思いますね。

余談ですが、この頃の桜は現在よく見るソメイヨシノではなく、大島桜や江戸彼岸桜などの野生種の桜でした。

ソメイヨシノが生まれたのは江戸の終わりころ。大島桜や江戸彼岸桜を交配した園芸品種として誕生しました。野生種の桜より大ぶりで派手な花をつけるソメイヨシノは爆発的な人気を見せ、全国的に植林されるようになったのです。

ソメイヨシノを遺伝学的視点から見ると、ゲノム構成がヘテロ接合型…ざっくりいえば父親と母親の特徴をバランス悪く受け継いでいるため、自力で子供を残すことが出来ません。そのため、現在日本の各地に植えられているソメイヨシノは、そのほとんどが接ぎ木で増やされていった同一個体、クローンとなります。

古来、日本人には「雪月花」という風流心があるといいます。雪月花は自然の美しい景物を指す語で、俳諧のみならずお酒のつまみにも当てはまると言ったのは江戸の宝井其角。

酒を妻 妻を妾の 花見かな

雪月花の中でも上戸下戸問わず人気があった「花」。昔から春は万人が桜の下で浮かれ遊ぶウキウキな季節だったんですね。

盛岡で桜を見るなら…?

盛岡城跡公園

さて、盛岡の桜の名所、お花見スポットといえば石割桜や盛岡城跡公園、高松の池、上米内の浄水所なんかがメジャーですよね。桜がほころび始めると、ここいらの場所には家族連れや学生の集団等々…荷物を抱えて桜を目指す人々を多く見かけます。

でも、荷物も準備もいらない、財布と身体があればOKな花見スポットをご存知ですか?

ズバリ、毎週土曜開催の材木町よ市です。

よ市 熊

厳密に言えば材木町商店街に桜の木は少ないのですが、周辺にお花見スポットが密集しているのです。北上川の河川敷とか。

なにより、よ市に来れば美味しい酒も肴も団子もいっぺんに揃う!準備不要でそのまま花見に繰出すことが出来るのです!こんなにうれしいことはない!

よ市 菊の司

我々菊の司も毎月出店しております!出店日については菊の司のHP他、TwitterFacebookをご確認ください。

よ市では季節に合わせたお酒をご用意して皆様をお待ちしております。春のよ市で是非ともお勧めしたいお酒はこちら!

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花見の供にぴったりな「菊の司 季楽 純米霞酒 桜」を片手に、美味しい肴を探してよ市をぶらぶら。至高の馳走をゲットしたら、北上川や舘坂へ繰り出し桜を愛でつつ一献…最高の土曜日になること間違いなし!

個人的には、「山善」さんのお団子や「田楽茶屋」さんの豆腐田楽(にんにくみそ)がおすすめです。

ほかにも、よ市には美味しい物、素敵なアイテム、楽しいイベントが目白押し!4~11月、毎週土曜日に盛岡市材木町にて開催しております。土曜の午後は材木町よ市へ!

土曜日じゃないけど、花見の席で美味しい酒が飲みたい方!

簡単に作れる出汁割りはいかがですか?

さて、意外と奥深い花見のはなし、いかがでしたでしょうか?

今年の春は、地元の美味しいお酒やおつまみで桜に乾杯しましょう!

それでは、今回はこのあたりで。次回もまたよしなに。

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風香

2019年商品部入社。
元分子細胞生化学専攻の理系。理系ですが歴史や軍記物の読書が趣味です。本コラムでは歴史や文化、古典に時々科学をまじえながら「食卓の外の日本酒の話」をしたいと思います。

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