2023.07.14

【正解発表】菊の司酒造 [ 非公開 ] 2023のスペックを公開します。

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原料米・精米歩合・酵母・火入れ有無などすべてのスペックが【謎】の日本酒「菊の司酒造[ 非公開 ] 2023」。(※以下、[ 非公開2023 ]とさせていただきます。)

いよいよ利き酒クイズの正解発表です!!みなさんは何問当てることができたでしょうか?

 

謎の日本酒「非公開」とは?

酒米などのスペックをすべて非公開とし、先入観にとらわれず、お客様自身の感覚でお酒を楽しんでいただきたいというコンセプトで企画したお酒です。またラベルのQRコードを読み取ると利き酒クイズに挑戦できるという、革新的(?)な試みでもあるのです!!

記念すべき「非公開」5年目の今年も本当にたくさんの方々から挑戦していただきました。ありがとうございます!

またお取扱いいただきました酒販店様ならびに飲食店様におかれましては、当商品の趣旨にご賛同いただき、お客様に楽しんでいただけるよう、多大なるご協力をしていただきました。重ねて御礼申し上げます。

 ネタばれ

 

 

 

 

正解発表!!

①このお酒の特定名称は?

[ 非公開2023 ]の特定名称は「純米大吟醸酒」です!

非公開2023_このお酒の特定名称は?

特定名称とは、規定されている条件を満たすお酒に表示することができるもので、醸造用アルコールを添加している「本醸造」系のものと、添加していない「純米酒」系に分けることができます。

原材料名が大きなヒントになっていたようで、この問題ではほとんどの方が純米酒または純米大吟醸酒で回答をしてくださいました。

 

どの特定名称を表示する場合でも「使用するお米全体のうち、15%以上が麹として使用されていること」が必要です。また純米大吟醸ともなると精米歩合を50%以下にする必要があります。

そのため全体的な傾向としては雑味が少なくきれいな味わいになりやすいといわれていますが、蔵によって目指す酒質は変わってくるため一概にまとめてしまうことはできません。

今回純米酒で回答してくださった方の中には[ 非公開2023 ]を濃醇と感じられた方がいらっしゃったかもしれません!

 

②このお酒に使われているお米の種類は?

[ 非公開2023 ]に使用されている原料米は「山田錦」です!

非公開2023_このお酒に使用されているお米は?

「吟ぎんが」「ぎんおとめ」「結の香」は岩手県の酒造好適米で、県内の酒蔵では精米歩合の低いものから高いものまで、様々な場面で使用されている酒米です。

そして山田錦といえば酒米の王様。お米の粒そのものはもちろん、中心部の心白が非常に大きいという特徴を持っています。また旨味や香りの他、雑味の原因にもなってしまう脂質やたんぱく質が少ないという酒造好適米としての全ての要素をバランス良く兼ね備えたお米です。

今回の回答では「吟ぎんが」を選んでいる方が若干多いものの、回答はそれぞれ同じ程度に分かれる結果となりました。岩手県の酒造好適米を使用していると考える方が多く、回答が分散された結果といえるかもしれません!

 

③このお酒の精米歩合は?

[ 非公開2023 ]の精米歩合は「31~40%」です!

非公開2023_このお酒に使用されているお米の精米歩合は?

 

 

多くの日本酒造りの場合、使用するお米の外側を磨き落とす精米という工程があります。実際に使用する白米の玄米に対する重量比を精米歩合(せいまいぶあい)といい、例えば精米歩合40%とは玄米の60%を磨き落とした白米を意味しています。

この問題…というよりも選択肢ですが、本企画に何度もご参加くださっている方の中には「なんだろうこの違和感は…」と感じた方がいらっしゃったかもしれません。

実は今回の[ 非公開2023 ]、正確には精米歩合「38%」なのです!

 

米の外側にはタンパク質や脂質が多く含まれています。

それらは食味には良く旨味や米のツヤとして必要なもので、日本酒においても旨みとして感じられる成分です。しかし、多すぎると逆に雑味の原因となります。

そのため、米の外側をある程度削り、内側のデンプン質が純粋な部分を酒造りに使用しています。

[ 非公開2023 ]は味のきれいさと程よい旨味を感じられるような酒質設計のため、38%という絶妙なラインの精米歩合で醸造することを選択しました!

 

④このお酒のアル添の有無は?

[ 非公開2023 ]は「アルコールを添加していない」日本酒です。

非公開2023_このお酒のアル添の有無は?

この問題も①の問題と同じくラベルの原材料名をよく見ると、簡単に答えることができます。

 

「本醸造酒」などの原材料名に記載されている「醸造アルコール」は、搾る直前のもろみに添加する、いわば焼酎のようなアルコールです。

アルコール添加(通称:アル添)は糖分やアミノ酸などのエキス分を低くして、キレの良い味わいに仕上げたり香りを引き立たせたりするために行う、意外と歴史の古い伝統的な技術です。これを行わないものは特定名称に「純米酒」の表記をすることができます。

純米酒はエキス分がそのままの状態なので、濃醇で奥行きのある味わいのものが多いのが特徴です。

さて、[ 非公開2023 ]のラベルを見てみると醸造アルコールの記載がありません。ということで正解は「アル添無し」となりますので、純米酒系統のお酒であるということが分かります!

 

⑤このお酒の火入れの有無は?

[ 非公開2023 ]は「火入れをしている」日本酒です。

非公開2023_このお酒の火入れの有無は?

「火入れをしている」と回答された方が若干多くはなりますが、おおよそ半分ずつに分かれる結果となりました。

 

生酒は酒質が変化しやすいデリケートな商品ですが、フレッシュな味わいを楽しむのにぴったりなお酒です。

一方で酒質の変化を可能な限り減らすために、変化の一因となる酵母の殺菌や酵素の働きを止める目的で行われるのが火入れです。搾った直後のお酒と比べてフレッシュ感はやや感じにくくなりますが、より長い期間品質を保持した状態で保存することが可能です。

もちろん保管状況にもよりますので、弊社では冷蔵での保管を推奨しております。

また、弊社では炭素ろ過による酒質矯正をせず、搾り後の加水も最小限にしているため、しぼりたて直後の原酒がもっている味わいを火入れ酒で感じていただけたのであれば嬉しく思います!

 

⑥このお酒に使われている酵母の種類は?

[ 非公開2023 ]に使われている酵母は「ジョバンニの調べ」です。

非公開2023_このお酒に使用されている酵母は?

この問題は毎年出題しているのですが、難問も難問。超難問です。己の感覚を信じていざ選択!といった思い切りの良さが必要となります。

回答の内訳を見てみると、今回はほぼ4分の1ずつに分かれる結果となっていました。

 

選択肢にある酵母は特性で大きく2つに分けることができます。

1つ目は「まほろば吟」と「ジョバンニの調べ」。

こちらはカプロン酸エチルというメロンやリンゴ、イチゴなどに喩えられる果実香の成分を多く生成する酵母となっています。先述の2つの他に代表的な酵母としては「K1801」があります。

2つ目は「K701」と「ゆうこの想い」。

こちらは酢酸イソアミルというバナナや洋ナシなどトロピカルな香りに喩えられる香り成分を多く生産する酵母です。

香りの中でも特にカプロン酸エチルは人気で、現在の各種鑑評会やコンテストなどでも非常に重要視される香気成分のひとつです。

以前は「K1801」を使用したお酒が鑑評会で評価されることが多かったのですが、近年では各都道府県オリジナルのカプロン酸エチル高生産酵母を使用して金賞を受賞する蔵も増えてきています。

 

まとめると

「菊の司酒造 [ 非公開 ] 2023」のスペックはこのようなお酒です。

hikoukai2023_1_bnr_b

 

文章でまとめると、[ 非公開2023 ]は「純米大吟醸かつ精米歩合38%という高精白の山田錦を使用し、フルーティーな香りを持つ雑味の少ないきれいな旨味を追求した一本」です。

 

 

さて、説明はこのくらいにしまして…皆様お待ちかねの[ 非公開2023 ]の本当の姿がこちらです!!

 

hikoukai2023_2_bnr_b

商品詳細はこちら!

https://kikunotsukasa.shop-pro.jp/?pid=167998355

 

正解は「純米大吟醸 山田錦 七福神38-SANPACHI-」でした!皆様の回答はいかがでしたでしょうか?

 

「七福神38」は食中酒としても楽しんでいただきたいと設計した純米大吟醸酒。

温度帯での変化も楽しめ、冷では食前酒としてフルーティーに、常温では様々なお食事と合わせて飲むことができるお酒です。

今回の自由記述欄にはウニや焼き魚、鮭のハラミなど塩気や脂味の強い食材、いぶりがっこなどの燻製のおつまみなどが合いそう!という回答を多くいただきました。

その一方でシンプルにお刺身や、お豆腐といった回答も多く、中には「お酒だけで飲みたい!」や「おつまみはいらない!」といったお声もいただいため、本当に日本酒の楽しみ方は人それぞれだということを実感し、とても興味深く思っています。

 

私たち菊の司酒造は、2022年11月に岩手県盛岡市から雫石町への移転を行い、新天地で初めての酒造りを無事に終えることができました。

これからも皆様へ美味しいお酒をお届けできるよう、一丸となって学びを深め協力しながら進化を続けて参ります。どうぞよろしくお願いいたします!

 

「非公開」で伝えたい、日本酒の楽しさ

菊の司酒造「非公開」はあえてスペックを一切公開しないまま「利き酒を楽しむ商品」として企画し、発売しました。

その結果、たくさんの方に日本酒を自分の感覚で楽しんでいただくことが実現し、たくさんのお客さまのお声をいただくことができました。蔵人一同、本当に嬉しく思います。

日本酒を「情報で嗜む」のではなく「感覚で楽しむ」おもしろさに気付く、そんなちょっとしたきっかけになれば幸いです。

 

プレゼント企画については後日厳正なる抽選のもと、「kikunotsukasa.1772@gmail.com」のアドレスよりメールを送信させて頂きます。
kikunotsukasa.1772@gmail.com」からのメールを受信できる様、ドメイン設定を解除して頂いただくか、又はドメイン『gmail.com』を 受信リストに加えていただきますよう、お願い申し上げます。

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